
農薬・化学肥料世界大手米コルテバ・アグリサイエンスは9月17日、同社コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のコルテバ・カタリストを通じ、米ゲノム編集技術開発Pairwiseに2,500万米ドル(約35億円)出資すると発表した。ゲノム編集ソリューションの農家への提供加速で協働を強化する。
コルテバ・アグリサイエンスは、気候変動適応をしながら食糧増産を実現するためには、ゲノム編集は重要な技術とみている。最終的には持続可能な農業かつ安価な食料へのアクセスを広げていく考え。
Pairwiseは、独自のゲノム編集技術「Pairwise Fulcrum」を有する2017年創業のスタートアップ企業。2023年には、代表的なゲノム編集手法CRISPRを用いた北米初の食品として、苦みを抑制した葉物野菜を発売。今ではトウモロコシ、大豆、小麦、菜種、ブラックベリー等、他の主要作物でも同様にCRISPRを用いた食品の販売を計画している。米国では、外部の遺伝子を挿入する遺伝子組換え(GMO)食品と、生物種由来の遺伝子を活用するゲノム編集食品は区別されてる。
コルテバ・アグリサイエンスは今回、Pairwiseとの間で合弁企業を設立することでも合意。今後5年間の共同事業として、異常気象や気候変動に強いゲノム編集作物の開発と、多種多様な主食作物や特殊作物への同技術の展開を進めていく。
【参照ページ】Corteva, Pairwise Join Forces to Accelerate Gene Editing, Advance Climate Resilience in Agriculture
【画像】Corteva
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