
国際的な鉄鋼電炉業界気候変動イニシアチブ「世界鉄鋼気候評議会(GSCC)」は10月10日、同団体が策定した「GSCC鉄鋼気候基準」での第1号目標承認企業を発表した。
【参考】【国際】電炉陣営GSCC、製鉄CO2算定基準発表。高炉陣営ResponsibleSteelに対抗(2023年8月11日)
GSCC鉄鋼気候基準は、GSCC加盟企業が各製鉄所の製品の温室効果ガス原単位排出量「鉄鋼生産者企業平均鉄鋼排出原単位(CASEI)」を算定するための基準。さらに、科学的根拠に基づく排出目標(SBET)に対し、SBET認証を付与する運用も行っている。
今回第1号性に企業となったのは、米インディアナ州のスティール・ダイナミクス(SDI)。熱延鋼板生産で2022年までに2030年までに排出量を15%以上削減する目標を提出した。具体的には、2022年のCASEI値が、熱延鋼材1t当たり0.94t。これを2030年までに0.80tにまで削減する。さらに、2050年までに1t当たり0.12tにする長期目標も設定した。
SDIは、GSCC鉄鋼気候基準に基づき、毎年CASEI値を自己申告することになっている。2023年のCASEI値を1t当たり0.85tだった。
【参照ページ】World’s First GSCC Certified, Science-Based Emissions Targets Set by a Steel Producer – Steel Dynamics, Inc.
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