
タクシー配車アプリ世界大手米Uberは10月8日、配車車両の電気自動車(EV)転換を加速させると発表した。同社は2020年、世界中の配車及び配達の車両100%をゼロエミッション車またはマイクロモビリティ及び公共交通機関に転換することを目標として掲げており、目標達成を堅持する方針を示した。
同社は過去数年で数億米ドルを投資し、EV配車車両を18万2,000台以上まで増加させている。Uberのドライバーは、米国、カナダ、欧州の平均的なドライバーよりも5倍速いペースでEVを採用。ロンドンでは、Uberで走行した全走行距離の30%近くがEVとなっている。
同社では現在、配車車両を、EVもしくはハイブリッド車(HV)で指定する「Uber Green」を世界40都市以上で展開。またEV車両を優先的に配車する「EV Preference」機能も実装している。さらに、高級EV車両を投入し、ワンランク上の体験を提供する「EVポップアップ」サービスも英国や米国で開始する。
ドライバー向けには、ドライバーのEVへの乗り換えに関する疑問に答える「AIアシスタント」、EV歴の長いドライバーとのコミュニケーションツール「EVメンター」も提供。さらに、オクトパス・エナジー及びBYDとの提携で、安価なEV充電パッケージも提供している。
また同社はUber Eatsの配達パッケージでも目標を設定している。使い捨て包装をやめ、再利用可能、リサイクル可能、堆肥化可能な包装へ切り替えるアクションで、2025年までに80%、2030年までに100%を達成するとしている。
同目標の達成に向けては、店舗向けの持続可能なパッケージのマーケットプレイス「Green Packaging Marketplace」の開設や、優れた加盟店店舗に5万米ドルを支給するサステナビリティ支援制度「グリーンアンバサダー」を展開。他の加盟店に助言する「パッケージング・アンバサダー」制度も設けている。
さらに新しい取り組みでは、米ニューヨーク市とロサンゼルス市では、農作物の産地直送サービス「Farmers Markets on Eats」を開始。地元農家を支援できる仕組みをスタートさせた。
【参照ページ】Making sustainability the better choice
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