
 国際的なボランタリーカーボンクレジット発行団体米Verraは10月30日、国連持続可能な開発目標(SDGs)に資するプロジェクトの新たな認証制度「SD VIStaプログラム」の一環で、「ネイチャーフレームワーク(自然フレームワーク)」の初版を発行した。昆明・モントリオール生物多様性枠組でも概念が推進されている生物多様性クレジットとして注目を集めそうだ。
【参考】【国際】Verra、生物多様性クレジット創出メソドロジー策定へ。ネイチャーポジティブ(2022年11月21日)
 同フレームワークでは、プロジェクトの生物多様性インパクトを定量化し、ネイチャークレジットを創成できるようにするもの。初版は試験バージョンと位置づけられており、今後、初期プロジェクトの経験を通じ進化させていくという。
 ネイチャー・クレジットは、プロジェクトの介入によってモニタリング期間中に創出された生物多様性のネット成果の1%をクレジット化したもので、クオリティ・ヘクタール(Qha)で測定される。また、先住民族と地域コミュニティの知見を尊重する枠組とし、先住民のFPIC(自由意思に基づく事前の十分な情報に基づく同意)を取得し、相互に合意された利益共有メカニズムを確立し、プロジェクトの設計と実施を通じて真の利害関係者の参加を確保することを義務付けている。
 Verraは今回、ネイチャークレジットは、オフセット目的で使用すべきものではないことにも言及した。
 Verraは今後、初版を活用したパイロットプロジェクトの受付を4月1日から開始。また、プロジェクト開発の技術的側面をサポートする専門家パネルも設置し、特に適切な条件指標とクレジット・ベースラインの議論を成熟させる。同時に、自然スチュワードシップ・パスウェイの実現可能性も引き続き検討し、数週間以内に発表する予定。
【参照ページ】Verra Launches Nature Framework 
    
    
	 
	
    
    
    
        
            
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