
アマゾンのAmazon Web Services(AWS)とスウェーデン鉄鋼大手スウェーデンスティール(SSAB)は11月26日、化石燃料を使用しない鋼材供給で提携契約を締結した。AWSがデータセンター建設用に、SSABから化石燃料フリー鋼材を試験的に購入する。エンボディド・エミッションを大幅に削減できる。
AWSは現在、スウェーデンのメーラレン地方にデータセンター3つの建設計画を進めている。AWSはすでに、鉄スクラップを利用した電路製鉄鋼材の使用を始めているが、鉄スクラップも有限のため、SSABが生産する独自の「HYBRIT」技術で製造されたバージン鋼材の試験的導入を決めた。SSAB子会社Ruukkiが、建物の屋根と壁の構造鋼材をサンドイッチパネルの形で供給する。
SSABは、スウェーデン鉄鉱石採掘LKAB及びスウェーデンのエネルギー大手バッテンフォールとともに、2020年8月、化石燃料を一切用いない製鉄の実証プロジェクト「HYBRIT」での生産を開始。同プラントでは、SSABとLKABが石炭の替わりに水素を用いた「直接還元(Direct Reduction)」製法を用いて、パレット上の純鉄を生産する。この手法で生産した鉄は日本では「海綿鉄」とも呼ばれる。また、水素生産や製鉄プロセスで用いる電力は、バッテンフォールが水力発電や再生可能エネルギーを通じて供給する。
【参考】【スウェーデン】SSAB、LKAB、バッテンフォール、CO2フリー製鉄プラントの実証運転開始(2020年9月3日)
【参照ページ】SSAB enters fossil-free steel collaboration with Amazon Web Services
【画像】SSAB
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