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【北極】北極圏、山火事増加で炭素吸収源から炭素排出源に転換。カリブー個体数も減少

【北極】北極圏、山火事増加で炭素吸収源から炭素排出源に転換。カリブー個体数も減少 1

 米海洋大気庁(NOAA)は12月10日、北極圏の気象状況を分析したレポート「北極レポートカード」の2024年版を発表した。ツンドラ森林地帯での山火事の増加により、同地帯が炭素吸収源から炭素排出源に転換していると伝えた。

 北極圏は、地球上の中でも気温上昇が進展しており、2023年秋には過去2番目の、2024年夏には過去3番目の暑さとなった。年間地表気温でも、1900年以降で2番目に暑くなった。2024年8月上旬の熱波は、アラスカ北部とカナダの複数の地域で日中最高気温の記録を更新。反対に、北極圏の降水量は1950年から2024年まで増加傾向を示しており、最も顕著な増加は冬に発生している。

 山火事は、2003年以降、炭素排出量が年平均2億700万tに達しており、一貫してメタンの発生源にもなっている。気温の上昇は、夏の直接的な暑さと冬の雪氷の状態の変化を通じて、カリブーの移動と生存に影響を与えている。北極圏の移動性ツンドラカリブーの個体数は、過去20〜30年間で65%減少。北極圏西部の一般的に小規模な沿岸部の群れは、ここ10年ほどの間にいくらか回復しているものの、以前は大規模であった内陸部の群れは長期的な減少を続けているか、最低の個体数にとどまっている。

 海洋でも、2024年9月に北極海の海氷域面積は45年間の衛星観測史上6番目に少ない面積にまで減少していた。

【参照ページ】Arctic tundra becoming source of carbon dioxide emissions

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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