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【国際】主要穀物栽培、2100年までに適正面積の半分が喪失のおそれ。FAO気候変動適応分析ツール

 国連食糧農業機関(FAO)は6月5日、地理空間分析ツール「ABC-Map」を改修した。コメ、小麦、コーヒー、豆類、キャッサバ、オオバコ等の主要作物について、2100年までに栽培に最良・最適な土地の半分を失う可能性があると警鐘を鳴らした。

 ABC-Mapは、2023年の国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)で発表された「農業・食料・気候国家行動ツールキット」構想の一つ。各国政府の農業における気候変動緩和・適応対策を支援することを目的とし、2024年にドイツで開催された「食料と農業のためのグローバル・フォーラム」の中で発表された。FAOが開発を担当し、国際農業開発基金(IFAD)、フランス開発庁(AFD)、ドイツ連邦食糧・農業省が資金面でサポートしている。

 ABC-Mapは、気候変動適応、生物多様性・生態系、気候変動緩和の3つのセクションで、各国の地域毎指標を無料で閲覧できる。例えば、日本では、市町村レベルで分析できる。2024年に発表された初バージョンでは、過去の気温や降雨量等の気候データや、過去の傾向に関する情報のみが掲載されていた。

 今回の新バージョンでは、将来のトレンドに関する情報が追加された。具体的には、場所を特定し、コーヒー、とうもろこし、小麦等の30種類の作物から選択する。すると、その地域に2100年までの栽培適性と、2つの異なる気候排出シナリオに対する作物適性スコアが表示される。データに関しては、仏スタートアップFinresが調査したデータが組み込まれた。

 将来の適地の変化では、特に、コーヒーの主要生産地の一部では、2100年までにコーヒー生産量が激減する可能性があると指摘。豆と小麦は、特に北米や欧州等の地域で大きな損失を被る可能性があることがわかった。一方、とうもろこしとコメは、当初は栽培に適した地域が増える可能性があるが、高排出ガスシナリオの下では、今世紀末には逆転する可能性があるという。

 ABC-Mapでは、さらに2025年中に、家畜の暑熱ストレスに関するデータと、予想降雨量と潜在的な灌漑需要を推定する作物の必要水量に関するデータも掲載される予定。

【参照ページ】New data shows that crops like wheat, coffee, beans and cassava could lose half of the best land for growing them by 2100

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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