
欧州委員会は7月2日、2030年までに欧州が量子テクノロジー分野でグローバルリーダーになるための「量子戦略」を発表した。2026年に産業振興のための「量子法」案を発表し、立法に向けた調整を進める。
同戦略は、欧州の量子関連企業が獲得できるグローバルな民間資金の割合を、現在の約5%から増加させ、欧州のスタートアップと成長企業の成長を促進することを狙うもの。「研究・イノベーション」「量子インフラ」「エコシステム強化」「宇宙とデュアル技術」「量子スキル」の5つの内容で構成されている。
具体的には、まず、EUとEU加盟国が共同で基礎研究を支援し、応用開発を促進するイニシアチブ「量子欧州研究・イノベーション・イニシアチブ」の発足。また、量子デザイン施設と6つの量子半導体製造パイロットラインを建設し、最大5000万ユーロの公的資金を支援。欧州量子インターネットのパイロット施設や、欧州量子スキルアカデミーも設立する。欧州宇宙機関(ESA)と協力して宇宙分野の量子技術ロードマップを策定し、欧州兵器技術ロードマップをサポートする。
欧州委員会は、量子テクノロジーは医薬品イノベーションから重要インフラのセキュリティ確保まで、複雑な課題の解決を革命的に変革させると認識。防衛分野と民間セキュリティ分野でのデュアル利用の双方を追究していく。これらを通じて、2040年までにEU全体で数千人の高度スキル雇用の創出と、グローバル規模で155億ユーロ以上の価値創出を目指す。
【参照ページ】Commission launches strategy to make Europe Quantum leader by 2030
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