
米アップルは7月15日、米レアアース採掘スタートアップのMPマテリアルズと協働し、再生レアアースのリサイクル施設を建設すると発表した。アップルはさらにMPマテリアルズが生産する再生レアアースのオフテイク契約を5億米ドル(約750億円)で締結した。
同社は、すでに2019年から、iPhone 11のTaptic Engineに、家電機器からリサイクルされた再生レアアースを活用。現在、同社のデバイスに使用されている磁石はほぼすべて100%再生レアアースで構成されている。今回MPマテリアルズと協働することで、再生レアアースの供給力を高める。
一方、MPマテリアルズは2021年、GMとの間で電気自動車(EV)モーター用にネオジム鉄ボロン磁石を供給する長期契約を締結。それに伴い、米テキサス州フォートワースに再生磁石生産の第1号工場を建設することを決定。実際に2025年1月にネオジム磁石の生産を開始している。これまで中国に依存していたネオジム磁石が、米国内で生産されるのは今回が初という。
今回の発表では、フォートワースの工場で生産されたレアアース磁石をアップルが購入する複数年契約を締結。アップル製品専用に設計されたネオジム磁石製造ラインを複数設置する。
それに加えて、両社は新たに、カリフォルニア州マウンテンパスに最先端のレアアース・リサイクル施設を建設し、磁石性能を向上させるための新規磁石材料と革新的な加工技術の開発も進める。完成すると、MPマテリアルズは、使用済み電子機器や産業廃棄物から回収されたレアアース原料を回収し、アップル製品に使用可能な素材に再加工できるようになる。
【参照ページ】Apple expands U.S. supply chain with $500 million commitment to American rare earth magnets
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