
味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの食品大手6社は8月28日、共同配送で鉄道とトラックを組み合わせる「モーダルコンビネーション」のトライアル輸送を9月から開始すると発表した。物流会社のF-LINEと協働する。
味の素、カゴメ、日清フーズ(現 日清製粉ウェルナ)、ハウス食品グループ本社の4社は、2016年4月から北海道での共同配送に向けた協働を開始。2023年10月には、日清オイリオグループとMizkanが参画。北海道の札幌市と北広島市の2箇所に分散していた保管・配送拠点を札幌市内に集約することで、保管・配送の共同化による物流効率化を進めてきた。
【参考】【日本】食品メーカーと物流7社、共同配送の仕組み改善。労働力不足改善とCO2排出量削減(2023年7月28日)
【参考】【日本】味の素ら食品メーカー4社、九州と北海道の物流事業を統合。CO2排出削減にも寄与(2016年12月18日)
北海道における共同配送の納品先の約8割が札幌都市圏に集中する一方、残る2割は分散しており、札幌市から各地への中継拠点に向けた中・長距離幹線輸送が必須。現状の輸送手段はトラックが一手に担っているため、トラックドライバー不足や温室効果ガス排出量での課題を抱えていた。
そこで6社は今回、更なる打ち手としてトラック輸送の一部で鉄道への切替えを開始。札幌・帯広間の中距離幹線トラック輸送を鉄道輸送へシフトし、中継拠点から納品先への近距離配送は柔軟な対応が可能なトラックを利用する「モーダルコンビネーション」の実証を行う。温室効果ガス排出量は約43%削減できる見込み。
【参照ページ】国内食品メーカー6社と物流企業F-LINE が北海道地区の共同配送においてモーダルコンビネーション(鉄道×トラック)のトライアル輸送を実施
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