
アルファベット傘下のグーグルは8月20日、同社の端末商品「Pixel」「Fitbit」「Nest」の全てパッケージで、100%プラスチックフリーを達成したと発表した。同時に、業界向けの参考資料として「プラスチックフリー・パッケージ・デザイン・ガイド」も発行した。
同社は2020年10月、2025年までにハードウェア端末承認の全パッケージをプラスチックフリーにすると宣言し、当時のプラスチックフリー率94%から引き上げる目標を発表していた。最終的に、シュリンクラップやプラスチックテープ、ラベル等、難易度の高かった包装部材でも転換を完了し、前倒しでプラスチックフリーを実現した。
目標達成に向けたアクションでは、サプライヤーとの連携が鍵となった。多くの素材は、紙繊維へ転換されており、従来の紙素材よりも3倍強く、約70%伸縮する新開発の紙素材が使われている。箱の内側の保護梱包では、繊維パルプ成型品が使用されており、その一部はリサイクルされた新聞紙から作られている。製品の新品性を保証する保護ラベルシートでも、新たに開発されたクロージャーラベルが用いられている。
新たに採用された紙素材では、リサイクル性能を消費者に可視化するデザインも採用された。調査では、視覚的にまだらなテクスチャーやコーティングなしの素材感は、消費者がリサイクル可能と認識する傾向にあることがわかっており、意図的に荒いテクスチャーが用いられている。
同時に発行されたプラスチックフリー・パッケージ・デザイン・ガイドでは、同社が蓄積したナレッジを公表。デザイン、エンジニアリング、オペレーション等に関するエッセンスが盛り込まれた。同社は、廃棄物削減では、競争的なものではなく、協力的なものであるべきと伝えた。
【参照ページ】How we made our hardware packaging 100% plastic-free
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら