
日本ペイントホールディングスの子会社である日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)は3月3日、内浜化成と共同で、国内初の自動車向け熱可塑性樹脂大型外装部品の型内塗装(インモールドコーティング)技術を共同開発した。
今回の発表は、自動車塗装工程におけるカーボンニュートラル実現に貢献するもの。従来の塗装のプロセスでは、樹脂成形後に塗装と乾燥を実施しており、乾燥時に温室効果ガス(GHG)が排出され、揮発性有機化合物(VOC)が廃棄物として排出されていた。
今回の発表では、樹脂成形と表面塗装を金型内で実施する型内塗装技術を開発。塗装ブースや塗装後の乾燥炉が不要となるため、工程の短縮、塗装効率100%、約60%のGHG排出量の削減、VOC使用量を99%以上削減、VOC廃棄量ゼロを実現した。内浜化成が型内塗装技術を、NPACが型内塗装用の塗料を開発した。
同技術では、従来のスプレー塗装と比較して、表面平滑性が高く、外観の不具合率も減少するため、生産プロセスの生産性向上にも寄与。金型内で塗装することから、スプレー塗装では実現ができない幾何学模様やエンボス風加工等のデザインも可能となる。
今後、各自動車メーカーに対して技術提供を進め、量産車への適用を目指すとした。
【参照ページ】次世代技術 型内塗装を共同開発~自動車塗装工程におけるカーボンニュートラルに寄与~
【画像】日本ペイントホールディングス
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