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【国際】個人投資家、ESG投資に関心が88%。動機は倫理よりも超過リターン。モルスタ調査

 金融世界大手米モルガン・スタンレーのモルガン・スタンレー・インスティテュート・フォー・サステナブル・インベスティングは4月30日、北米、欧州、アジア太平洋地域の個人投資家を対象としたESG投資動向調査「サステナブル・シグナルズ」の2025年版結果を発表した。

 同調査は、2025年2月18日から3月25日にかけ、北米、欧州、アジア太平洋地域の個人投資家1,765人が回答。回答者は、投資スタイルをアクティブと回答した18歳から80歳で、29歳以上に関しては年金投資資産や不動産資産を除く投資可能資産が10万米ドル(約1,500万円)以上ある人に限定した。

 地域別では、北米が757人で、そのうち米国592人、カナダ91人、メキシコ72人。欧州が500人で、英国が138人、フランス97人、ドイツ76人、スペイン65人等。アジア太平洋は、508人で、インド76人、日本69人、台湾63人、シンガポール56人、中国51人、香港48人、オーストラリア41人、マレーシア40人等。男女比率は半々。年齢層構成比も各地域で一緒になっている。

 同調査では、マーケットベース・リターンを追求しつつ、社会・環境にポジティブなインパクトをもたらす投資を「持続可能な投資」と定義。また持続可能な投資とESG投資は同様のものとして扱っている。

 今回の結果では、ESG投資への関心では、「非常に関心がある」が、北米で49%、欧州で49%、アジア太平洋で55%。「関心がある」を含めると、北米で84%、欧州で88%、アジア太平洋で92%となり、全体で非常に大きな関心があることがわかった。特に、サンプルとして別途調査した投資可能資産が10万米ドル未満の人たちに比べ、投資可能資産が多い人ほどESG投資に関心があることがわかった。

 2023年の調査との比較では、関心を持つ人の割合に大きな変化がなく、2023年以降の反ESG政治運動の影響を受けていないこともわかった。むしろ、個人の中で関心度合いを高めた人が、北米で60%、欧州で77%、アジア太平洋で70%に達しており、関心度合いは高まっていた。

 年齢層別では、Z世代は、「非常に関心がある」が72%、「関心がある」を含めると99%となり、ミレニアル世代でも97%と高かった。一方、ベビーブーマー世代では、「非常に関心がある」が23%、「関心がある」を含めると49%にとどまり、年齢が上がるほど関心が薄くなることもわかった。

 関心を持つ理由については、「マーケットベース・リターンととともに実世界でのポジティブな影響」と答えた人が、北米で44%、欧州で34%、アジア太平洋で46%。「ESG投資のほうがリターンが高い」と答えた人が、北米で33%、欧州で40%、アジア太平洋で42%だった。個人的価値観でESG投資をすると答えた人は、北米で17%、欧州で21%、アジア太平洋で8%にとどまった。

 また個人投資家は、ESG投資をするかしないかではなく、分散投資の一つとしてESG投資を組み入れている姿も見えてきた。投資ポートフォリオに占めるESGファンドや、社会・環境のポジティブインパクトを重視する発行体の比率では、「50%以上」が3地域とも13%前後、「21%から50%」が30%強、「1%から20%」が20%強だった。年齢層別では、傾向があり、Z世代は「50%以上」が17%、「21%から50%」が51%と高かった。一方、ベビーブーマー世代は「50%以上」が6%、「21%から50%」も16%と低かった。

 今後1年でESG投資の割合を増やすかでは、「増やすつもり」が北米と欧州で57%、アジア太平洋で66%で、「減らすつもり」はいずれも5%以下だった。また年齢層別では、やはりZ世代やミレニアル世代が「増やすつもり」が8割前後と多かったのに対し、ベビーブーマー世代は「増やすつもり」は31%で、「現状維持」が50%だった。

 ESG投資を増やす理由としては、投資リターンの観点が80%以上と多く、投資リターンとサステナビリティは相反するものではないという理解が伸長していた。気候関連の投資戦略では、エネルギー移行が超過リターンの源泉と見ていることもわかった。反対に、躊躇する理由としては「グリーンウォッシュ」が多く、より信頼性の高い透明性を求めていることもみえてきた。

 関心のあるテーマでは、3地域とも上位には気候変動関連が並んだ。その中でも北米では、ヘルスケアに関する関心も高かった。 (出所)Morgan Stanley

 一方、現時点での投資によって実現させたいインパクトでは、汚染・廃棄物削減や海洋保全や森林破壊防止等の生態系・自然資本関連のテーマや、ヘルスケア・食品へのアクセス、食料安全保障等のテーマが多く上がった。 (出所)Morgan Stanley

【参照ページ】Morgan Stanley Sustainable Signals: Individual Investors Continue to Show High Levels of Interest in Sustainable Investing in New Survey

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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