
国連食糧農業機関(FAO)は1月9日、世界の食料価格指数「FAO食料価格指数」の12月統計を発表した。前月比で0.6%下落し124.3となり、2025年1月の水準にまで戻った。品目別には、乳製品、肉類、植物油の価格が下がった一方、穀物と砂糖は価格が上昇。2025年通年平均では、植物油と乳製品の世界価格上昇が穀物と砂糖の価格下落を上回り、指数は平均127.2ポイントとなり、2024年平均比4.3%上昇した。
FAO穀物価格指数は前月比1.7ポイント上昇。黒海地域からの小麦輸出量への懸念再燃、トウモロコシの堅調な輸入需要、ブラジルと米国における国内エタノール生産の活発化、米市場全セグメントでの価格上昇が押し上げ要因となった。2025年通年の穀物価格指数は2024年比で4.9%低下し、3年連続の下落を記録。2020年以来の最低年間平均値となった。FAO米価格指数は2024年比35.2%低下し、豊富な輸出可能供給量、輸出国間の激しい競争、一部アジア輸入国の購入減少が背景となった。
FAO植物油価格指数は前月比0.2%下落し、6か月ぶりの低水準。大豆油、菜種油、ひまわり油の世界価格下落がパーム油相場の上昇を相殺した。2025年通年では、同指数は2024年比17.1%高となり、世界的な供給逼迫を背景に3年ぶりの高水準を記録した。
FAO肉類価格指数は、11月値から1.3%下落したが、前年同月比では3.4%上昇。全ての肉類カテゴリーで価格が下落し、特に牛と家禽の価格下落が顕著だった。2025年通年では、世界的な輸入需要の強さと、動物疾病の発生や地政学的緊張に関連する市場の不確実性の高まりに支えられ、指数は2024年水準を5.1%上回った。世界の牛・羊肉価格が上昇した一方、豚肉・鶏肉価格は下落した。
FAO乳製品価格指数は11月比で4.4%下落。欧州で季節的にクリーム供給量が増加したことに伴うバター価格の急落が主な要因となった。2025年通年では、年初に輸入需要が堅調で輸出可能な供給が限られたため、同指数は2024年水準を平均13.2%上回った。
FAO砂糖価格指数は、ブラジル主要南部産地の生産急減により11月比2.4%上昇。2024年12月比では24.0%低い水準を維持した。2025年通年では、輸出供給量が豊富な中で前年比17.0%減となり、2020年以来の最低年間値を記録した。
(出所)FAO
【参照ページ】FAO Food Price Index dips in December despite higher world cereal quotations
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