中国の民間CSRコンサルティング会社である中国企業社会責任指南社(China CSR Map)は今年6月、第2回となる「中国CSRマネージャー発展調査報告」を発表した。報告では、アンケートとインタービューの形で企業の基本情報、CSRマネージャーのキャリア現状、及びチャレンジと機会の三つの観点でまとめられている。報告された新たな動きとしては、中国企業の中でCSRに積極的に取り組む企業が大きく増えていること。それに伴い、CSR業務に就く従業員も増えてきている。
今年の報告から伺える特徴:
- CSRの専門部署を設置している企業数は昨年比で16%増え、61%に達した
- CSRの専門担当者数を置く企業が74%に達した
- CSR予算が100万元(約2000万円)以下の企業は約半分、予算が1000万元(約2億円)を超えた企業は約17%
- CSRの専門担当者における男性社員の割合が昨年の1/3から1/2まで上った
- CSRをファーストキャリアとした人数が昨年の6%から17%に増えた
- CSR部門の年収はディレクターで1000万から2000万円。シニアマネージャーで320万から600万円
- 職位により関心事項は大きく異なる
- ディレクター:ステークホルダーとのコミュニケーション
- マネージャー:サステナビリティ戦略立案と執行、CSRレポートの作成
- マネージャー補佐:サステナビリティ戦略立案と執行、社会貢献活動設計と実施
- 職位が高いほど仕事の満足度は高い
- 現状課題は経営上層部からの支持など企業内部の事情
中国企業社会責任指南社のアナリストもCSRマネージャーへのアドバイスを提示。重点として、国内外の政策情勢変化を理解すること、持続可能な発展において優れた同業他社を見習うこと、定期的に企業経営陣に報告すること、企業の経営資源を活用し、他の部門をサステナビリティプログラムに関与させること、CSR業務を企業の長期的戦略と融合させること等を挙げた。
【企業サイト】中国企業社会責任指南社
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