アカカミアリ(学名:Solenopsis geminata)とは、米国南部から中米原産のハチ目アリ科フタフシアリ亜科に属するありの一種。英名は、tropical fire ant。体長は3〜5mmで赤褐色。ヒアリと同じ種類の毒をもつ有毒アリですが、毒の強さはヒアリより弱いとされています。日本では外来生物法により「特定外来生物」に指定されています。
日本では、過去に沖縄本島や南鳥島、伊江島、兵庫県、愛知県、大阪府などで発見されており、2017年7月14日には東京都の青海埠頭でも発見されました。
基本情報
アカカミアリは、体が赤褐色で頭部は褐色。体調は3〜5mm。亜熱帯地域の裸地や草地などの開けた土壌のある環境に好んで生息します。また、雑食で甘露や植物の種などを餌とします。拡散能力が高く、集団で水に浮かび移動することもあります。
影響
生態系に関わるもの
攻撃的かつ餌を集める能力が高いため、小型節足動物も捕食し在来の生物を減少させる可能性があります。硫黄島では他の種類のアリを駆逐し最優占種となりました。
人体に関わるもの
ヒアリと同様、アルカロイド系の毒を持っているため、刺されると非常に激しい痛みがあり水疱状に腫れ上がります。ヒアリと比較して毒は弱いとされています。
世界における確認
アカカミアリは、人間の経済活動の広がりとともにその生息地は世界に拡大しています。貨物などに偶然付着し、原産地の米国南部や中米から、外国へ運ばれています。例えば、アフリカの一部やインドや日本を含むアジア、マダガスカル、そしてハワイやガラパゴス諸島などの環太平洋の島々で発見されています。
日本国内での確認
2017年7月にヒアリが東京都品川区の埠頭で見つかり、東京都は環境省等と共同で江東区の青海埠頭を調査。その結果、ヒアリは確認されませんでしたがアカカミアリが1,000匹以上確認されました。見つかったのはコンテナヤードの舗装面の亀裂部分。東京都によると、これまで人が刺された報告はありません。
参考
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