金融情報世界大手米トムソン・ロイターは9月6日、ダイバーシティ・インクルージョン評価の高い世界の上場企業100社を選出したランキング「Diversity & Inclusion(D&I)Index 2018」を発表した。調査対象は、同社がESGデータを保有する世界の上場企業7,000社超。ダイバーシティは従業員などの多様性を意味し、インクルージョンは日本語では「社会的包摂」とも訳されるがこれまで社会的に受入れられてこなかった人々を企業やビジネスとして受入れていくという概念。D&Iインデックスの詳細データは、同社が提供する情報端末であるThomson Reuters Eikon上で閲覧できる。
D&Iインデックスの評価に当たっては、「ダイバーシティ」「インクルージョン」「人材開発」「悪評(コントラバーシー)」の4分野、合計24指標が用いられている。ダイバーシティでは女性比率や女性の管理職比率など、インクルージョンではLGBTや障がい者、柔軟な労働時間など指標が用いられた。また、人材開発では従業員教育やキャリア開発など、悪評ではこの分野に関するネガティブ報道の数が評価された。発表された総合ランキングでは、4分野スコアの単純平均で順位付けがなされた。用いられた指標は、同社が独自に収集したデータをまとめた同社のESGデータベースを活用した。
今回の100社のうち17社は二年連続ランクイン。52社は初登場。12社は過去ランクインしていた企業。
D&Iインデックス2018の上位15社
- アクセンチュア(84.25)
- ノバルティス(79.25)
- メドトロニック(79.00)
- ディアジオ(78.75)
- GAP(78.50)
- テレコム・イタリア(77.75)
- ケリング(77.50)
- ナチュラ・コスメティコス(77.25)
- ロレアル(77.25)
- アクシオナ(77.00)
- ブリストル・マイヤーズ スクイブ(77.00)
- UCB(75.00)
- ロシュ・ホールディング(75.00)
- ウールワース・グループ(74.75)
- ネスレ(74.50)
日本企業では、花王が24位、三井物産が52位、ソニーが80位、東芝が88位の4社がランクインした。
米運用会社のマッターホルン・グループなどは、すでにD&Iインデックスをポートフォリオ構築に活用している。
【参照ページ】Thomson Reuters D&I Index Ranks the 2018 Top 100 Most Diverse & Inclusive Organizations Globally
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