米電子たばこ大手JUUL Labsは10月17日、米国でフレーバー付き電子たばこの一部の販売を一時停止すると発表した。販売を停止するのは、マンゴー、クリーム、フルーツ、キュウリ風味の電子たばこ。たばこ風味、メンソール風味の販売は継続する。
米国では、若者の喫煙を助長しているとして、米政府が9月、フレーバー付き電子たばこの販売をほぼ全面的に禁止する方針を表明している。JUUL Labsは、2017年にPax Labsからスピンアウトし創業。JUUL Labsは、電子たばこ「JUUL」向けの電子たばこカートリッジを提供しており、JUUL本体は引き続きPax Labsが販売している。JUULブランドは、2016年頃から急成長し、現在、米国市場で電子たばこシェアが断トツ1位とも言われている。
【参考】【アメリカ】政府、フレーバー付き電子たばこの販売禁止方針を表明。FDAが数週間以内に規制案(2019年9月14日)
今回販売停止を決めた4つの風味は、これまで米国以外では販売されていない。同社は今回同時に、米国でのJUULのCM、印刷広告、デジタル広告を全て停止することを決めた。加えて、サンフランシスコ市で実施予定だった大人への電子たばこ販売を2020年以降も継続することを許容する市民投票への支持も修了させた。サンフランシスコ市は2020年から米食品医薬品局(FDA)の審査を得ていない電子たばこの販売を禁止する条例が施行されるが、JUULは大人に対しては販売を認めるよう市民投票制度「Proposition C」を活用し、キャンペーンに1,900万米ドル(約21億円)を寄付していた。JUUL Labsが支援を停止したことで、同キャンペーンの資金提供者はいなくなったが、市民投票撤回時期は過ぎており、予定通り市民投票自体は行われる。
JUUL Labsは、9月に新たなCEOが着任し、経営方針の見直しを議論していた。
【参照ページ】JUUL LABS SUSPENDS SALE OF NON-TOBACCO, NON-MENTHOL-BASED FLAVORS IN THE U.S.
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