容器・包装世界大手スイスのテトラパックとスウェーデン放射光研究所MAX IVは2月7日、繊維由来食品包装の開発のため共同開発を開始したと発表した。
MAX IVは、シンクロトン放射光研究のための電子加速器研究施設で、スウェーデンで最大規模を誇る。運転開始は2016年で、スウェーデン教育研究省、スウェーデン研究評議会、ルンド大学、スコーネ地方政府、スウェーデン政府の資金提供機関Vinnovaが建設資金を拠出した。
MAX IVは最近、放射光X線を用いて森林からの持続可能な材料を研究するビームライン「ForMAX」を新たに創設。ビームラインとは、蓄積リング内を周回する電子から発生した放射光を取り出すための設備。今回の共同研究では、繊維材料のナノ構造に関する知見を得ることを目的とし、最終的にペーパーストローに使用される材料の組成の最適化を狙う。
今回両者は、安全で栄養価の高い食品への需要が世界的に高まり、原材料の不足が深刻化する中、希少資源の使用量を抑えた持続可能な包装ソリューションの開発が急務と指摘。食品安全性、リサイクル性、液体や湿度に対する耐久性を保持しつつ、高まるサステナビリティの要件を満たす紙製の素材の開発を進めるとした。
【参照ページ】Tetra Pak commences first-of-its-kind research into fibre-based food packaging
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら