米Bank of the Westの資産管理部門は、親会社であるBNPパリバと協働し「個人フィランソロピー指数」に関するレポートの第2版を発行した。第1版の調査対象地域はヨーロッパ、アジア、中東のみであったが、第2版ではアメリカが追加され、この4つの地域で運用可能資産評価額が500万ドル以上の富裕層400名が調査対象となった。調査では、慈善活動家のコミットメント度を測るための評価基準として、寄付金の絶対額、革新性、選択した課題の改善のために慈善家が費やした努力量、の3点が用いられた。
調査では8割近くもの回答者が慈善的寄付活動の迅速な必要性を唱えていることがわかるが、その立場はそれぞれの地域で違う。アメリカの寄付者の問題意識が“健康”や“飢餓・食糧”、“社会的変革/多様性”にあるのに対し、その他の地域では“環境”が問題意識の中心にあることがわかった。また、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの個人慈善家は短期的な成果(一般的には10年以内)を求める傾向にあるのに対し、中東では25年ほどの長期投資をするということもわかった。
同社の資産管理部門を統括するJohn Bahnken副社長は本レポートに関して「我々資産管理部門の多くのクライアントにとって、慈善的寄付は大きく考慮されるものの一つだ。個人資産管理アドバイザーから信託部門に至るまで、この個人慈善家に関するリサーチは、クライアントが長期的な寄付先を査定する際の情報源として役に立つだろう。」と語り、個人慈善家向け資産管理サービスの質の向上に期待を寄せた。
【調査サイト】Individual Philanthropy Index
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