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【中国】ボルボ、最新型エンジンを上海交通大学での研究開発用に贈呈

ボルボ

2015年2月、ボルボは、中国での名門大学の一つ上海交通大学の自動車工学研究所での研究推進用に、同社が開発した最新型エンジン「Drive-E」を贈呈した。ボルボは中国の自動車産業をリードしている上海交通大学への支援を通じて、中国の持続可能な発展に貢献していくという。

ボルボの中国での社会的プログラムは実は以前から行われている。「安全性」を企業理念に掲げる同社は、児童の安全、環境保護、社会協和、文芸交流などの領域でCSRの活動を継続的に行ってきている。ボルボ社中国大陸担当役員の沈峰氏は、中国はボルボにとって新たな市場であり、中国市場向け商品の研究開発と生産を急ピッチで進めており、中国出身の専門人材とエンジニアが将来の鍵となっていくと語る。その中で、ボルボ社と上海交通大学の開発センターとの長期的なパートナシップは、関連分野の人材育成と中国の自動車産業の持続可能発展に大きく貢献を果たしているという。

今回贈呈される「Drive-E 2.0L」4気筒エンジンは、ボルボ社の最新研究成果であり、世界最高峰のエネルギー効率を誇るエンジンの一つ。多様な面でこれまでない技術水準に達しており、2014年発売開始以来、世界中で好評が続いている。贈呈式では、交通大研究院院長の金氏は、ボルボの最新型エンジンを日々の研究や教育に活かし、世界水準に近づき、中国が世界の自動車産業のイノベーションをリードしていけるよう十分に準備を進めていきたいと意欲を示した。ボルボ社はそれ以外にも科学研究センターとも緊密に交流、協力しあっている。スウェーデンと中国の間の橋渡し役ともなっているボルボはまた、今後5から10年の間、中国の研究所を世界トップレベルに引っ張り、世界での活躍できる人材の育成などをも視野に入れ、努めていくという。

中国現地の専門家の間では、中国の自動車産業は外資企業との合弁会社が存在感を示し、国内勢のシェアが全体的に右肩下がりの傾向であるとも評されている。外観設計や研究開発、製造の至るところで国内勢が遅れているのが原因。今回のエンジン贈呈によって、自動車の国内の技術水準が上がることを期待する向きもある。

【企業サイト】中国ボルボ

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