米消費財大手のP&Gは10月20日、TideやDawnなど同社の主要なファブリック&ホームケアブランドの生産に必要な電力を100%風力発電で賄うという計画を発表した。P&GはEDF Renewable Energy(以下、EDF RE)と提携して電力を調達する。EDF REはテキサス州に新たに年間37万MWhの発電量を誇る風力発電所を設置し、2016年12月から完全操業する予定だ。
この提携はP&Gがホワイトハウスで「米ビジネス気候変動対応行動誓約」(※参考記事:【アメリカ】米大手企業ら81社、ホワイトハウスの気候対応行動誓約に署名 )に署名する際に発表されたものだ。誓約の中で、P&Gは2020年までにグローバルの工場で使用するエネルギーの30%を再生可能エネルギーで賄うことに合意しており、長期的なビジョンとして100%再生可能エネルギーとすることを掲げている。
今回のEDF REとの提携はP&Gにとって目標達成に向けた重要な一歩となる。EDF REがテキサスに建設する風力発電所が毎年生み出すことになる37万MWhという電力量は、P&Gの北米地域における全てのファブリック&ホームケア製品の工場運営に必要な電力を十分に賄う量だ。
また、今回の提携により年間のCO2排出削減量は20万トン以上に上ると見られており、これはホワイトハウスが掲げるクリーン・パワー・プランの中で求められている米国の発電における年間CO2排出削減目標の1%に相当する量となる。
工場運営に必要な電力を再生可能エネルギーに転換することは、環境への好影響だけではなくエネルギー調達や調達価格の安定にもつながり、長期的な事業リスクの低下およびサステナビリティ向上をもたらす。今後のP&Gの更なる取り組みに期待がかかる。
【参照リリース】Procter & Gamble to make iconic brands including Tide and Dawn with wind power
【企業サイト】P&G
【企業サイト】EDF Renewable Energy
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