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【ケニア】70大学、UNEPらの支援を受けて大学の環境・サステナビリティ推進イニシアチブを設立 2016/02/28 最新ニュース

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 ケニアの70の大学らは2月5日、環境・サステナビリティをカリキュラムやキャンパス設計、研究プロジェクトに組み入れることを目的とした大学ネットワーク、Kenya Green University Network(以下、KGUN)を設立した。

 KGUNは大学教育委員会(Commission for University Education、CUE)、国家環境管理局(National Environment Management Authority、NEMA)および国連環境計画(United Nations Environment Programme、UNEP)による協働イニシアチブだ。

 今後、ケニアの70の大学らはこれらの機関の支援を受けて、長期にわたり協働しながらサステナビリティ課題の解決に向けて低炭素戦略の策定、カリキュラム全体への環境・サステナビリティの統合、地域社会や様々なレベルのステークホルダーへのエンゲージメントを推進していく。ネットワークに参加する大学は、ケニア国内におけるベストプラクティスと知識を共有し合うハブとして機能することになる。

 KGUNの設立にあたり、UNEPの事務局長を務めるAchim Steiner氏は「学生の増加とともに、環境に関する堅実な取り組みや知識共有を高等教育の仕組みに取り入れて行く必然性、課題、そして機会は増えている。ケニアの多くの大学は既にサステナビリティの必要性を認識しており、共有する価値がある方法で対応している。彼らはグリーンなキャンパスやカリキュラム、そしてスタッフ、学生、コミュニティをエンゲージメントする方法に投資している」と語る。

 ケニアの国家環境管理局は、今回のネットワークも含む様々なイニシアチブを通じて今後も継続的に大学と協働していくと公表している。同局はKGUNの設立に300万ケニア・シリングを投じており、さらにパイロット・プロジェクトの開始に向けて300万シリングを支援する予定だ。

 ケニアのいくつかの大学では既にキャンパスの低炭素化を進めており、例えばストラスモア大学(Strathmore University)では、年間0.6メガワットの電力を創出する太陽光パネルを設置している。気候変動への配慮に加え、サステナビリティの推進は経済面でも効果を生んでおり、大学はケニア電力公社にキロワット時あたり12シリングで発電した電力を販売しているという。

 なお、KGUNは昨年3月にカイロで開催されたアフリカ環境大臣会議(African Ministerial Conference on the Environment :AMCEN)で採択された、African Environmental Education and Training Action Plan 2015- 2025の実践も支援する予定だ。

 大学における環境・サステナビリティへの取り組みというと英国や米国などが先行しているイメージが強いが、アフリカにおいても活動の裾野は広がりつつある。大学のキャンパス運営やカリキュラムに環境・サステナビリティが統合されることで、サステナビリティ課題の解決につながる革新的な研究やそれらを担う人材育成の双方が実現でき、長期的に大きなインパクトが生まれる可能性がある。KGUNの今後の取り組みに期待がかかる。

【参照サイト】Kenya Green Universities Network
【参照リリース】Kenya Green Universities Network Launched to Promote Sustainability Practices in Higher Education Institutions
【団体サイト】UNEP

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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