米IT大手のマイクロソフトは2月10日、同社の展開するEmployee Giving Program(従業員寄付プログラム)を通じた世界中のNPOや学校の寄付総額が、2015年に過去最高となる1億2500万米ドルに到達したと公表した。同金額には企業負担分も含まれるが、同社の従業員や自身の時間やお金、スキルを投じて過去最高となる800万米ドル分の寄付を行ったという。
マイクロソフトはEmployee Giving Programを通じて世界中の18,000以上のNPOを支援しており、2015年は同プログラムへの従業員参加率は過去最高となる71%に達したとのことだ。従業員らが自身の時間やお金、スキルを投じて支援している領域は、人道支援からヘルスケア、住居問題、教育、芸術、文化、農業、栄養問題、環境問題にいたるまで多岐に渡っているという。また、給料の一部を寄付するだけではなくボランティアとして実際に活動に関わる従業員も増加しており、2015年にマイクロソフトの従業員らは合計57万時間以上をボランティアに投じた。
マイクロソフトは世界中の全ての人々と組織の持つ可能性を最大限に引き出すための支援をするというミッションを掲げており、このミッションの達成に向けて今後もさらにNPO支援活動を展開していくとしている。同社は昨年12月にも企業としての慈善活動に対するコミットメント拡大の一環として新たな社内イニシアチブ、Microsoft Philanthropiesの設立を発表しており、今後3年間でNPOや大学の研究者らに対して10億米ドル相当の同社のクラウドサービスを寄付すると宣言していた。
持続可能な社会の実現に向けては、企業だけではなく世界中のコミュニティを支援しているNPOが果たす役割も欠かせない。マイクロソフトのようにNPOらへの積極的な寄付を通じてコミュニティ支援を継続しつつ、従業員にとっても自身の仕事に誇りを持てる貴重な機会を提供している活動がより多くの企業に広がっていくことを期待したい。
【参照リリース】Microsoft Employees Raise a Record-Breaking $125 Million for Nonprofits in 2015
【企業サイト】Microsoft
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