アメリカ大豆輸出協会(USSEC)が開発した大豆生産のサステナビリティに関するプロトコル「大豆サステナビリティ認証プロトコル(SSAP)」は3月8日、欧州配合飼料製造者連盟(FEFAC)から高い評価を得た。FEFACは、配合飼料分野でEU24ヶ国にある25の全国協会を束ねる組織として1959年に設立された。スイス、トルコ、セルビア、ロシア、ノルウェーの協会もFEFACのオブザーバやアソシエイト組織として加盟している。FAFACは加盟機関に所属企業に対して大豆の調達基準のモデルを提供するため「大豆調達ガイドライン」を提供している。このガイドラインの運営には世界貿易機関(WTO)と国連が共同設置した国際貿易センター(ITC)も関わっている。
USSECは2013年、アメリカの大豆業界のメンバーとともにSSAPを開発した。このプロトコルは、アメリカ産大豆生産者に対して適切な農業運営と産品保存を行っているとの認証を与えるもの。持続可能なパフォーマンスを評価する方法は、完全性・透明性からなり、アメリカ合衆国農務省(USDA)が提供するデータに基づいて評価される。SSAPは、健全な環境目標、社会的責任、保存に焦点を当てた管理業務、持続的な改善という4つの主要な要素を含んでおり、アメリカ大豆が持続可能な手段で生産されていることを示す重要な認証プログラムとして機能している。環境的・社会的・経済的に生産された商品を求める消費者が年々増加する中、SSAPとして認証された大豆の輸出量は、今年300万メートルトン以上、すなわち1億1,022万ブッシェルに相当する。
【参考】【インタビュー】アメリカ大豆輸出協会地域代表が語る大豆の未来~SSAP認証の特徴と展望~
欧州地域の配合飼料の市場規模は年間500億ユーロにも及ぶ。FEFACの「大豆調達ガイドライン」は、欧州地域の配合飼料事業者に対して大豆調達の環境的・社会的な持続可能性を促進するために制定された。このガイドラインに適合すると認可されている大豆認証は、現在SSAPを含めて9つある。SSAPはFEFACとして二番目に認可した認証だ。FEFACが策定するガイドラインは、ITCが運営する「Standards Map」と呼ばれるウェブサイト上で管理され、配合飼料メーカーは自らが定める調達基準がFEFACの「大豆調達ガイドライン」に適合しているか否かを簡単に「Standards Map」のサイト上でチェックすることができる。SSAPが「Standards Map」のサイトでFEFACの加盟企業から数多く参照されたことが今回の高評価発表に繋がった。
【団体サイト】アメリカ大豆輸出協会(USSEC)
【団体サイト】欧州配合飼料製造者連盟(FEFAC)
【団体サイト】ITC Standards Map
【参照プレスリリース】Sustainable U.S. Soy Approved by European Feed Manufacturers’ Federation
【参照プレスリリース】USSEC-SSAP PASSES ITC/FEFAC BENCHMARKING EXCERCISE
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