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【アメリカ】Closed Loopファンド、食品ロス削減アイデアの公募を実施

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 リサイクル促進や廃棄物削減に取り組むインパクト投資基金、米Closed Loopファンドはこのほど、米国の食品廃棄物問題に対処するため、傘下のClosed Loop 財団を通じて、ソリューションアイデアの公募を開始した。食品廃棄物削減に関するアイデアを持っている個人または団体からの提案書を8月12日までClosed Loop基金のウェブサイト上で受け付ける。高く評価されたアイデアに対しては、ファンドから無利子ローンや、25,000から50,000米ドル(約265万円から530万円)の助成金を受け取ることができる。

 食品廃棄物削減に取り組む背景には、米国で生産される食品の40%が廃棄されているという事実がある。一方で、米国人の多くがまだ飢餓に苦しんでもいる。長期的に見えれば、食品廃棄物を削減し、食品を必要とする人々に届けるというビジネスアイデアには大きなニーズがあるが、短期的な資金供給が滞っている。

 Closed Loopファンドは2013年に米国大手企業の出資を受けて立ち上がった投資基金。出資企業には、ウォルマート、コカ・コーラ、ペプシコ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&G、ユニリーバ、3M、ゴールドマンサックス、コルゲート・パーモリーブなど、米国屈指の企業ばかり。Closed Loopファンド設立の背景には、市場メカニズムを通じて廃棄物削減を実現するというコンセプトがある。食品や製造業分野では廃棄物削減の必要性が認識されているものの、各企業単独では廃棄物削減のためのR&Dや研究開発投資が進みづらい。一方で、意志のあるアイデア家らは、アイデア実現やスケールアップさせていくための資金が不足している。Closed Loopファンドは、これらのギャップを埋める役割を果たしており、設備投資を進める地方政府に対しては無利子ローンを、アイデアを持つ個人や企業に対しては低利子ローンを提供するとともに、大企業との橋渡しや企業間連携などをサポートしている。

 今回は、Closed Loopファンドの既存の取組をさらに拡大させ、傘下の財団を通じて、広くアイデアを呼びかけるもの。スポンサーは、ウォルマート財団。ウォルマートは、食品廃棄の現状に対して大きな非難を受けており、すでに形崩れ食品の低額販売を米国と英国で開始しているものの、数量が十分ではないとして社会団体からの追及が依然続いている。ウォルマート財団は、他の企業に対してもこのプログラムへのスポンサー傘下を募っており、今年秋には追加スポンサーが発表される予定。

【参考ページ】Have A Bright Idea To Reduce Food Waste? This Group Wants To Fund It.
【機関サイト】Closed Loop Fund

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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