UKSIF(英国社会的責任投資フォーラム)は7月18日、投資情報プラットフォーム提供のWeConvene社およびマーケティング調査のExtel Europe社と共同で、「2016年度SRI・サステナビリティ調査報告書」を発表した。今年度調査は14年目で、今年3月21日から4月29日の間にアンケート調査が実施された。回答は、ヨーロッパ30ヶ国154のバイサイド機関投資家、17のブローカー(売買仲介会社)/調査会社に所属する340人以上から得られた。調査では、市場概況について尋ねるとともに、ヨーロッパ地域の各金融業界ごとにESG実施ランキングを行った。
市場概況では、バイサイドが重要だとするESGリサーチサービスに関して、各テーマ(水、エネルギーなど)分野ごとの調査が最も重要であるとし、インテグレーション型ESG投資に関する個別銘柄調査よりも重要であるとの結果となった。また、運用会社のうち約40%が、サステナビリティ関連課題が株価に重要な影響を及ぼすと回答した。投資家から見た企業のサステナビリティへの取り組み度については、真剣に取り組んでいるところは3分の1にすぎないとする回答結果だった。
ランキングでは、ブローカーについて企業単位と個人単位の各部、運用会社の部、投資先事業会社の部のそれぞれが発表された。ランキングは、アンケート回答から寄せられた5段階評価の単純平均で順位付けがされた。企業単位評価では最大2つまで、個人単位評価では最大4つまで同一点評価が認められた。以下、括弧内の順位は昨年度の順位。
ブローカー企業の部(SRI・サステナビリティ総合)
1(1)ソシエテ・ジェネラル(フランス)
2(8)HSBC(英国)
3(3)Exane BNP Paribas(フランス)
ブローカー企業の部(コーポレート・ガバナンス)
1(3)Exane BNP Paribas(フランス)
2(1)Kepler Cheuvreux(フランス)
3(11)HSBC(英国)
ブローカー個人の部(コーポレート・ガバナンス)
1(2)Yohann Terry, Exane BNP Paribas
2(3)Sudip Hazra, Kepler Cheuvreux
3(6)Erwan Créhalet, Exane BNP Paribas
ブローカー企業の部(気候変動)
1(1)HSBC(英国)
2(3)Société Générale(フランス)
3(4)Kepler Cheuvreux(フランス)
ブローカー個人の部(気候変動)
1(1)Zoe Knight, HSBC
2(10)Ashim Paun, HSBC
3(6)Niamh Whooley, Société Générale
ブローカー企業の部(SRIリサーチ)
1(1)Société Générale(フランス)
2(2)Morgan Stanley(米国)
3(4)Exane BNP Paribas(フランス)
ブローカー個人の部(SRIリサーチ)
1(1)Carole Crozat, Société Générale
2(4)Niamh Whooley, Société Générale
3(2)Jessica Alsford, Morgan Stanley
運用会社の部(欧州全域)
1(1)Amundi(フランス)
2(3)Norges Bank Investment Management(ノルウェー)
3(17)Allianz Global Investors(ドイツ)
運用会社の部(英国地域)
1(4)Blackrock Investment Management
2(8)Aberdeen Asset Management
3(9)Aviva Investors
投資先事業会社の部
1(3)ユニリーバ(英国・オランダ)
2(6)レプソル(スペイン)
3(22)トゥローオイル(英国)
【参照ページ】WeConvene Extel and UKSIF announces the 2016 SRI & Sustainability Survey Results
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