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【国際】エト・キャピタルと豪年金基金、化石燃料除外した気候変動対応インデックスの開発を発表

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 米ピッツバーグに本社置きESG投資専業の運用会社エト・キャピタル(Etho Capital)は9月30日、運用先から化石燃料関連銘柄を除外するオーストラリア初の年金基金Future Superと共同で、新たなESGインデックス「Global Sustainability Leadership Index」を開発していくことを発表した。各紙が報じた。この新インデックスでは、世界6,000社を投資ユニバースとし、そのうち化石燃料の採掘、加工、輸送に関わる企業を除外し、さらに各業種でサプライチェーンへの配慮、ガバナンス、事業実施状況などでスクリーングされた持続可能性の高い企業のみ世界100社を集めた銘柄で構成される。この独自のスクリーング手法は、「Smart Sustainability Process™」と命名されている。

 エト・キャピタルは、独自の手法で化石燃料関連銘柄を特定し除外した400銘柄で構成されるインデックス「Etho Climate Leadership Index(ECLI)」を昨年10月発表し、翌11月にはこのECLIをベンチマークとする世界初の化石燃料関連銘柄除外ETF「ETHO ETF(NYSEArca: ETHO)」をニューヨーク証券取引所グループ傘下のNYSEアーカ取引所に上場。市場での存在感を見せている。

 一方、ESGインデックスを共同開発するFuture Superは、2014年9月に設立された新しいオーストラリア年金基金。発足以来注目を集めており、すでに約1億8500万豪ドル(約150億円)もの資金がすでにFuture Superに集まっており、化石燃料フリーであり、さらに業種の中で高い資源効率を誇る企業に投資されている。そのうち3500万豪ドル(約28億円)は、今年10月末に市場取引が開始される予定の「Global Sustainability Leadership Index」で運用することがすでに決まっている。

 石炭の世界的生産地であるオーストラリアでは、化石燃料に反対する声も多くなっており、年金基金などが化石燃料からのダイベストメントをするケースも増えてきている。エト・キャピタルとFuture Superは、すでに他のオーストラリアの機関投資家から新インデックスを開発してほしいとの声を受けており、またこのような動きがオーストラリアだけでなく世界的に広がると見て、新インデックスの開発に踏み切った。エト・キャピタルは、化石燃料が座礁資産となるリスクを考慮し、適切にリスクをコントロールしながら高い投資リターンを求めるとしている。エト・キャピタルの創業者らは、インデックスを開発することで、化石燃料を除外するインデックスが他のベンチマークより高いパフォーマンスであることを示し、化石燃料への投資を抑止していきたいとの意気込みを表明している。

【参照ページ】Establish Partnership To Develop Additional Sustainable Investment Strategies
【参照ページ】Etho Capital and Future Super to Launch Australia's First Global Sustainability Index
【参照ページ】Etho Capital and Future Super to Launch Australia's First Global Sustainability Index

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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