【アメリカ】モルガン・スタンレー研究機関、インクルーシブ成長を後押しする投資分析ツールを公開 2017/06/04 最新ニュース

 モルガン・スタンレー持続可能な投資研究所は5月19日、英エコノミストの調査会社エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)と共同で、投資家向けに、各国のインクルシーブ・ビジネス投資機会を評価、ランキングしたレポート「Inclusive Growth Opportunities Index」を発表した。同レポートでは、世界20ヶ国を対象に、6つの観点からインクルシーブな経済成長に向けた投資機会があるかを分析。ランキング付を行った。同時に、詳細データを閲覧できるエクセルツールも公開した。

 同レポートが対象としたのは、経済成長の中で格差が大きな社会問題となっている、英国、オランダ、ポーランド、米国、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、中国、韓国、インド、バングラデシュ、インドネシア、オーストラリア、トルコ、サウジアラビア、ケニア、ナイジェリア、ルワンダの20ヶ国。これらの国を「インクルーシブ成長の需要」「インクルーシブ成長を可能にする環境」「技術やインフラ環境」「一般的なビジネス環境」「現在の投資動向」「金融リスク」の6つの観点で評価。20カ国のランキング付を行った。

 発表されたランキングは2種類。6観点の評価からバランス良く総合評価を算出した(Base Ranking)のものと、インクルーシブ成長を強く後押ししたい投資家向けに「インクルーシブ成長の需要」等の配点を多くしたもの(Demand-centric Ranking)がある。Base Rankingでは、1位米国、2位オランダ、3位オーストラリア、4位英国、5位韓国となった。一方、Demand-centric Rankingでは、1位インド、2位米国、3位ルワンダ、4位メキシコ、5位トルコという結果となった。

 インクルーシブ・ビジネスやインクルーシブ成長という概念は、近年その重要性を増している。ESG投資が広がるに連れ、資本主義という仕組みを通じて環境や社会を改善する展望は見えてきたが、格差の問題に対してはまだ明確な打ち手が見えていない。移民問題や社会不安が高まる中、取り残された「格差」の問題に対して、ソリューション開発の必要性が叫ばれている。

 今回モルガン・スタンレー持続可能な投資研究所が発表したレポートは、この問題に対し、インクルーシブ成長を促す投資先を発掘することをサポートとするため作成された。付随のエクセルツールを用いることで、レポート以上に細かいデータを、解説や地図を踏まえながら閲覧してくことができる。とりわけレポートでは、格差是正にはテクノロジーが有効なソリューションとなる考えに立ち、投資家が技術関連企業に投資することでインクルーシブ成長を加速さえる国を発見できるよう設計されている。

【参照ページ】Morgan Stanley and The Economist Intelligence Unit Release New Index to Support Investment in Inclusive Growth

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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