【国際】世界アパレル大手複数、サステナブル・コットン100%や再生ポリエステル利用を宣言 2017/10/27 最新ニュース

 アパレル業界サステナビリティ推進NGOのTextile Exchangeは10月11日、今年の年次総会「2017 Textile Exchange Sustainability Conference」を米メリーランド州・ポトマックで開催。アディダス、ティンバーランド、バーバリー、カトマンドゥ等アパレル世界大手23社が、2025年までに綿を100%サステナブル・コットンに切り替えると宣言した。これにより、2025年までに100%サステナブル・コットンへの切り替えを宣言した企業は、世界36社となった。

 Textile Exchangeは2002年に「Organic Exchange」の名称で設立。環境から人権まで業界全体のサステナビリティを向上させるため、アパレル業界からの加盟企業を募っており、現在25ヶ国から210社が加盟している。同機関は、オーガニック素材、リサイクル素材、ダウン素材等に関する業界認証も策定、管理している。

 これまでに100%サステナブル・コットンへの切替を宣言した36社は、アディダス、ティンバーランド、バーバリー、カトマンドゥ、ナイキ、リーバイ・ストラウス、バートン、ケリング、H&M、イケア、マークス&スペンサー、セインズベリー、ASOS、EILEEN FISHER、Greenfibres、Lindex、F&F at Tesco、Woolworths、A-Z、BikBOk、Carlings、Coyuchi、Cubus、Days like This、Dressmann、Hanky Panky、House of Fraser、Indigenous Designs、KappAhl、Mantis World、MetaWear、Otto Group、prAna、SkunkFunk、Urban、Volt、Wow。

 綿は世界で最も多く生産されている自然原料の繊維で、およそ3億5,000万人が生産に携わっている。しかし、綿花生産は環境、社会的な課題を抱えてもいる。綿花生産に使われる土地は、世界の生産可能な土地の2.4%にすぎないが、殺虫剤使用量は世界合計の6%に上る。また、1枚のTシャツを生産するのに2,720lもの水を必要とするため、気温上昇や降雨パターンの変化により一部生産地域では深刻な水不足が予想される。また、害虫や病気による生産性の低下問題とも隣り合わせだ。社会・経済面でも、コットン農家の健康は殺虫剤や石油系肥料の大量使用によって侵され、また不安定な市場価格、上昇する生産コストは彼らの生活を苦しくしている。

 サステナブル・コットンの生産量は徐々に増えてきており、2016年には300万tを超えた。しかし、企業が積極的に調達するサステナブル・コットンは生産量の5分の1に過ぎず、生産・調達・使用量の大幅な増加が必要だ。

 今年のTextile Exchange Sustainability Conferenceでは、再生ポリエステル(rPET)使用宣言も発表された。rPET使用を約束したのは、アディダス、Gap、H&M、イケア、ティンバーランド、ターゲット、Dibella、Eileen Fisher、Lindex等45社以上のアパレル・小売企業。2020年までにrPET使用量を最低25%増やす。2017 Textile Exchange Preferred Fiber and Materials Market Reportによると、現在の45社のrPET使用量は合計使用量は現時点で47,404t。もし全ての企業がrPET使用量を25%増やした場合、約28億本分のペットボトルの埋立処理削減、約3,530万kg分の人体または家畜の毒性削減、約1,800万MJのエネルギー需要量削減、約12万kgの二酸化炭素排出量削減が可能となるという。

【イベント】2017 Textile Exchange Sustainability Conference
【参照ページ】Textile Exchange rPET Challenge Fact Sheet

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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