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【南アフリカ】プレトリア高裁、マッキンゼーの一部資産を差押え。ズマ大統領の汚職関与への疑い

 南アフリカのプレトリア高等裁判所は2017年12月、コンサルティング世界大手マッキンゼーと現地コンサルティングTrillianに対し、南アフリカ電力会社エスコムから得たコンサルティング料合計16億南アフリカ・ランド(約140億円)の資産を凍結する決定を下した。両社は、公金横領した南アフリカのインド系富豪グプタ3兄弟との関与が疑われており、検察当局が資産差押えを裁判所に要求していた。英ロイターが1月16日報じた。

 グプタ3兄弟は、南アフリカのズマ大統領との近い関係を利用して、政府予算や閣僚人事に介入し、グプタ家の事業に多額の利益をもたらした疑惑が生まれている。グプタ3兄弟とズマ大統領は全面的に否定している。しかし、ズマ大統領の与党アフリカ民族会議(ANC)は、2019年末までの大統領任期より前にズマ大統領に早期退陣を促す交渉を開始している。ANCは2017年12月、党大会を開催して党首選挙を行い、ラマポーザ副大統領が新議長に選ばれた。

 Trillianはグプタ3兄弟が実質的に支配するコンサルティング会社だと言われている。マッキンゼーは2015年にTrillianと提携し、南アフリカで4ヶ月間コンサルティングを実施。しかし、2016年3月にTrillianとの提携を解消。マッキンゼーは、内部調査の結果、Trillianとグプタ3兄弟の関与が発覚したためと説明している。今回の事案となったエスコムはその当時のコンサルティング・クライアントの一つ。

 マッキンゼーは、公金横領疑惑への意図的な関与を否定しており、現地検察当局の捜査にも積極的に協力しているという。また、検察当局からの正式な連絡はないとしつつも、指示があればコンサルティング料の返還に応じる姿勢を見せている。

 ロイターの報道によると、今回の事件により、マッキンゼーは複数のクライアントを失ったようだ。

【参考ページ】South African court authorizes freezing of $130 million in McKinsey case: source
【参考ページ】Exclusive: McKinsey worked with South African firm after learning of Gupta links - sources
【参考ページ】Gupta-Linked Trillian, McKinsey To Be Served, NPA Confirms

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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