【国際】IAISと持続可能な保険フォーラム、気候変動リスク対応に向けた保険監督の整理レポート発表 2018/08/07 最新ニュース

 保険監督者国際機構(IAIS)と持続可能な保険フォーラム(SIF)は7月31日、気候変動リスク対応に向けた保険監督当局の現行方針を整理したレポート「Issues Paper on Climate Change Risks to the Insurance Sector」を発表した。同レポートは、各国の保険監督当局に対する方針ガイドラインを示したものではなく、あくまで現行の各国での考え方を整理したものと位置づけられている。
 同レポートは、SIF加盟国のオーストラリア、ブラジル、フランス、イタリア、オランダ、スウェーデン、英国、米カリフォルニア州、米ワシントン州の各保険監督当局が中心となり、2018年3月に公表された市中協議文書に対して寄せられたコメントを踏まえて作成された。4月にはパブリックコメントも受け付け、市場関係者や政府当局、NGOから20の意見を得た。日本の金融庁は5月からSIFの正式メンバーとなったためか、中心メンバーの中に金融庁の名前はない。
 今回のレポートは、気候変動が保険業界に対し大きな影響を与えるという認識を高めることに置かれている。そのため、物理的リスク、移行リスク、負債リスクや近年頻発する異常気象を踏まえ、現状と各国当局の考え方を整理した。2017年には、自然災害による被害総額は3,400億米ドルとなり過去2番目に大きい規模に。保険カバー資産の損害も1,380億米ドルと過去最大となった。損害の83%は北米に集中しており、巨大ハリケーンによる影響が大きい。ハリケーンによる損失は2000年から2016年までの平均の約5倍にも増加した。大規模山火事による被害がそれに追い打ちをかけている。
 増大する自然災害による損害は…

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