英政府のイノベーション産業助成機関「イノベートUK」は10月23日、運営するデジタル、創薬、都市インフラ、交通システムの各イノベーションセンターに対し、総額2億1,500万ポンド(約310億円)の資金拠出を発表した。8月にフィリップ・ハモンド財務長官が今後5年間で10億ポンド(約1,400億円)をイノベーションセンターに拠出すると表明しており、今回の発表がその第1弾。
イノベートUKは、英政府のイノベーション推進機関「UKリサーチ・イノベーション(UKRI)」の部門の一つ。UKRIは、イノベートUKの他、7つの研究会議及びイングランド高等教育財政会議(HEFCE)の下にあったナレッジ交換の機能を統合し、2018年4月に設立された。イノベートUKは目下、「遺伝子セラピー」「複合半導体応用」「デジタル」「エネルギーシステム」「都市インフラ」「高価値製造業」「創薬」「洋上再生可能エネルギー」「衛星応用」「交通システム」の10のイノベーションセンターが設置されており、「Captapult(カタパルト)」という組織名が与えられている。カタパルトは、関連のイノベーション推進制度や予算を統括する役割を果たしている。
今回の発表では、まず「都市インフラ」と「交通システム」の2つのカタパルトを統合。今後予想される大規模な都市集中化に対応するため、AI、ビッグデータ、脱炭素エネルギー源等を組み合わせた新たな都市インフラのイノベーションを推進する。
デジタル・カタパルトは、AI、5G、AR、VR等のインベーションを推進し、今後15%以上の雇用拡大が期待されている。創薬カタパルトは、最近アストラゼネカとの協働事業を発表する等、英国での創薬の競争力を高めていく。
【参照ページ】£215 million additional investment for UK innovation centres
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