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【国際】KnowTheChain、アパレル43社の強制労働対応ランキング2018。ファストリ21位、しまむら最下位

 英人権NGOのKnowTheChainは12月3日、アパレル業界の強制労働問題への対応状況を評価した2018年ランキング「2018 Apparel and Footwear Benchmark」を発表した。世界上位43社が対象。自社対応だけでなくサプライチェーンでの取組も大きな評価項目となった。同ランキングは2016年にも実施された。

 評価対象となった企業は、NIKE、アディダス、プーマ、GAP、インディテックス、H&M、アンダーアーマー、VFコーポレーション、LVMH、バーバリー、ケリング、エルメス、プラダ、ラルフローレン、サルヴァトーレ・フェラガモ、ヒューゴ・ボス、マイケル・コース、ウォルマート、プライマーク、アマゾン、Li&Fung(利豊)等。日本企業では、ファーストリテイリング、アシックス、しまむらの3社が対象となった。

 評価は、「コミットメントとガバナンス」「トレーサビリティとリスクアセスメント」「調達慣行」「人材採用」「労働者の声」「モニタリング」「救済措置」の7つの観点、合計23項目で実施。今年は、方針よりもパフォーマンスを重視する点や、サプライチェーン管理の実効性、企業人権ベンチマークの最新手法の反映等の変更があった。

 今年の首位は、前回に引き続きアディダス。100点満点で92点と非常に高い得点で、前回の81点から11点も伸ばした。2位はカナダのルルレモン・アスレティカの89点で、前回2位のGAP(今年75点)を抜いた。4位以降は、プライマーク、インディテックス、PVH、H&Mと続く。


(出所)KnowTheChain Apparel and Footwear 2018

 日本企業は、ファーストリテイリングが43点で21位。前回の38点から5点伸ばしたが、グローバル大手企業との差は非常に大きい。アシックスは41点で22位だった。しまむらは、中国のYoungor(雅戈尔)、Zhejiang Semir Garment(浙江森馬服飾)とともに0点で、最下位だった。

 しまむらは、日本国内で取引先での外国人技能実習生への人権侵害が発覚し、12月5日までに、全ての取引先企業に対し、外国人技能実習生への人権侵害ゼロを求める通知を12月末までに送ることを決めた。通知の中身は今後検討する予定。ようやく強制労働への対応に乗り出した形だが、海外での強制労働への関与リスク対応等、道のりはまだまだ長い。

【参照ページ】2018 Apparel and Footwear Benchmark

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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