小売世界大手米ウォルマートは2月26日、PB(プライベートブランド)商品で、大規模なプラスチック包装・容器削減アクションを発表した。PB商品メーカーに協力を求めるとともに、ウォルマートやサムズ・クラブで販売する他社商品メーカーに対しても模範を示す。
今回の取組では、まず2025年までにプラスチック包装・容器を100%リサイクル可能、再利用可能、堆肥可能(Industrially Compostable)なものに切り替える。また、2025年までに再生プラスチックの使用割合を20%以上に引き上げる。食品と消費財の包装・容器では、2022年までに「How2Recycle」ラベルを全商品に貼付する。2020年までに雑貨でリサイクル不可能なポリ塩化ビニル(PVC)の使用をゼロにするようサプライヤーと協働する。PB商品では無駄な包装を削減する。
ウォルマートは、ナショナルブランド(NB)商品メーカーに対しても、同社の「プロジェクト・ギガトン」プロジェクトを通じて、対策を促している。リサイクルしやすい素材に関してまとめた「リサイクル対策本」も配布している。
同社はこれ以外でも、使い捨てプラスチック製ストローや食器に変わる低価格・高品質な代替物の提供、収縮包装のリサイクル、サプライヤーへの「How2Recycle」ラベルの貼付促進、不要なビニール袋やラップの回収箱を店内に設置等を実施している。
ウォルマート財団も、米国全土のリサイクル率を現行の34%から上昇させる米国商工会議所財団のプロジェクト「Beyond 34」を支援する等、経済のサーキュラーエコノミー化を進めている。
【参照ページ】Walmart Announces New Plastic Packaging Waste Reduction Commitments
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