グローバル企業CEOの社会価値推進団体CECP(Chief Executives for Corporate Purpose)は2月25日、設立20周年イベントを開催。CEOが集う「Board of Boards」ミーティングには、加盟250企業のうち60社のCEOが参加。長期志向経営のための成功要因について話し合った。その直後に行われた投資家とCEOの意見交換イベント「CEO-投資家フォーラム」第6回会合には、グローバル企業のCEOとブラックロック等の投資家がともにプレゼンテーションを行った。
CECPの加盟企業250社は、売上総額6.6兆米ドル(約740兆円)、社会投資総額2,120億米ドル(約24兆円)、従業員総額1,400万人、総資産の総額15兆米ドル(約1,680兆円)という巨大な規模。CECPはこれまで「The CEO For Good」というブランドを掲げてきたが、今回「Chief Executives for Corporate Purpose」にブランドを改めた。
「Board of Boards」ミーティングでは、議論をリードするした人を表彰する「CEO Force for Good honoree」を、ハーシー、アバクロンビー&フィッチ、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)、ハスブロ、DICK’S Sporting Goodsの5人のCEOに授与した。また他にも、キャンベールスープ、エデルマン、Newman's Own、シーメンスUSA、メドトロニック、ハーマン、ペイパル、EY、RegeneronのCEOや元CEOらにも賞が与えられた。
また、「Board of Boards」では、参加した60人のCEOに即興で電子アンケートを実施。「現在のビジネス環境や社会政治環境の中で期待に応えられるか」という問いには「十分準備できている」もしくは「準備できている」との回答が74%にのぼった。また93%のCEOが、ビジネスの目的は、ヒトや地球の課題を解決する収益性のあるソリューションを生み出すことと答えた。現在のビジネス課題については、未来の雇用の変化への対応、従業員ダイバーシティ&インクルージョン、短期志向経営の低減の3つの回答が多かった。67%のCEOは、サステナブルビジネスを力強く推進する最も効果的な手段は、公の場で、自分の言葉で、自社が実施していることやその理由を話していくことだと回答した。
第6回「CEO-投資家フォーラム」会合では、ブラックロック等の機関投資家がCEOを紹介し、それに応じてCEOが長期経営計画のプレゼンテーションを行う形式が採られた。発表を行ったのは、ネスレ、ジェットブルー航空、アプティブ(旧デルファイ・コーポレーション)、エクイニクス、アメリソース・バーゲンの5社。
【参照ページ】Sixty Global CEOs Convene on Corporate Purpose, Connection to Society
【参照ページ】CECP’s Strategic Investor Initiative Bringing Calls for Long-Term Focus to Life at Sixth CEO Investor Forum
【画像】CECP, Flicker
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