日本俳優連合、MICフリーランス連絡会、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は9月10日、日本国内で働いた経験のあるフリーランス(個人事業主、事務所所属の個人事業主、法人経営者、委託就労者、すきまワーカー、副業従事者を含む)を対象にしたハラスメント実態アンケート調査の結果を発表した。ハラスメントが多く発生している実態が明らかとなった。
今回のアンケートは、有効回答が1,218人。パワーハラスメントを受けたことがあるとの回答が61.6%。セクシャルハラスメントでも36.6%と、非常に高かった。ハラスメントを受けたことがないは、わずか13.3%だった。誰からのハラスメントかについては、「監督、演出家、スタッフ」が37.1%、「所属先の上司、先輩、マネージャー」が36.1%、「発注者・取引先・クライアントの従業員」が35.8%、「発注者・取引先・クライアントの経営者」が34.5%だった。
日本では、5月29日にハラスメント防止法が成立し、2020年4月から適用が開始されるが、フリーランスや求職者など雇用されていない人については法律に規定がなく、保護されない状況となっている。相談窓口や支援制度は労働者が対象であるため、フリーランスは門前払いになることも多いという。今回発表の3協会は9月9日に、厚生労働大臣、厚生労働省雇用環境・均等局雇用機会均等課および在宅労働課、労働政策審議会雇用環境・均等分科会委員に対し、フリーランスも対象に加えるよう要望書を提出した。
【参考】【日本】企業のパワハラ防止義務法、成立。大企業は2020年4月から。具体的な義務内容は今後検討(2019年5月31日)
【参照ページ】フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート
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