英政府は10月29日、下院の「女性と平等特別委員会(WESC)」が実施した秘密保持契約(NDA)条項に関する質問への政府回答の一環として、雇用者が元従業員のリファレンスを提供することを初めて義務化する法案を発表した。従来、雇用主が元従業員に対しリファレンス(転職時等に応募先企業から前職での働きぶり等を以前の雇用主に確認する書面)を提出する義務はなく、これが転職の妨げになっていた。
WESCが7月に実施した勧告では、企業がNDAを不当に根拠にし、元従業員が前の職場での状況を警察、福祉関係者、医療関係者、法律専門家に通報することを妨げる慣行を問題視している。今回の法案でも、NDA条項が適用される事象の定義を単純明快な英語で労働契約書に記載することや、雇用主とのNDA条項に関する法的助言を弁護士等から受ける権利を保証すること、違法NDA条項を無効にするルールの導入等を盛り込んだ。
【参照ページ】Government proposes enhanced protections for workers facing workplace discrimination
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