アジアインフラ投資銀行(AIIB)は11月28日、シンガポール政府が支援し設立された政府系投資銀行Clifford Capitalと共同で、インフラ融資ファンド「Bayfront Infrastructure Management(BIM)」を設立したと発表した。ファンド規模は19.8億米ドル(約2,160億円)。出資構成は、AIIB30%、Clifford Capital70%。アジア太平洋地域向けのインフラプロジェクト向け融資を購入していく。
BIMは、金融機関からインフラ向けローンを購入し、ローン担保証券(CLO)として証券化して機関投資家に販売していく。そうすることで、金融機関に新たなインフラ向け融資を加速させる狙い。さらにBIMとしても組成したCLOに投資する。
Clifford Capitalは、2018年に同様のコンセプトのファンド「Bayfront Infrastructure Capital」の組成に成功。インフラ融資のCLO証券化を通じたインフラファイナンスの加速を実証し、今回のディールにつながった。
BIMのバランスシートは、負債が18億米ドル、株式が1.8億米ドル。負債部分にはシンガポール政府が債務保証を付ける予定。2020年第1四半期中の営業開始を計画している。
Clifford Capitalの出資構成は、シンガポール政府系ファンドのテマセク・ホールディングスが40.5%、英プルーデンシャル19.9%、DBS、スタンダードチャータード、三井住友銀行(SMBC)、マニュライフ・ファイナンシャルが各9.9%。
【参照ページ】AIIB, Clifford Capital Establish Financial Platform to Provide Institutional Capital Access to Infrastructure Debt Financing
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら