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【スイス】ネスレ、カカオ産業での児童労働撲滅進捗発表。8.7万人に救済措置。児童労働発覚は1.8万人

 食品世界大手スイスのネスレは12月10日、カカオ・サプライチェーンでの児童労働関与撲滅に向けた進捗レポートを発表した。ネスレは、児童労働関与をモニタリングする手法を導入しており、発見された児童については、労働を止めるとともに就業機会を提供することで、児童労働を撲滅しようとしている。

 ネスレが、カカオ・サプライチェーンで「児童労働モニタリング・救済制度」を導入したのは2012年。同制度の下では、児童労働を発見、継続調査、問題対処する一連のフローを整備している。2012年から2017年の間に調査したのは、コートジボワールの児童4万人以上で、7,002人が児童労働に従事していたことがわかった。過去2年間でもネスレは、1,750の地域社会にいる児童78,580人を調査している。累計で発見した児童労働者は1万8,000人。そのうち55%が、児童労働への従事をやめることに成功した。

 ネスレは、発見した自社サプライチェーンでの児童労働者だけでなく、それ以外で発見された児童労働者にも救済措置を講じている。すでに措置を実施された児童労働者は8万7,000人にのぼる。具体的には、学校の改修や授業への資金提供、制服や用具の提供、公教育に参加するための出生証明書の発行、地域社会に対する児童労働問題の教育、生活支援や女性のリテラシー向上等を行っている。

 ネスレの児童労働撲滅への取組は、カカオに対するサステナビリティ・アクション「ネスレ・カカオ・プラン」の一環。すでに同アクションに対し、ネスレは、2.2億スイスフラン(約240億円)を投入している。同社は、同プランから承認を受けた工場からのカカオ調達を、2025年までに100%にする目標を掲げている。

【参照ページ】Nestlé scales up action against child labor and expands cocoa sustainability program

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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