飲料世界大手ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)傘下の米バドワイザーは1月9日、再生可能エネルギー発電大手独BayWaと10年間の仮想電力購入契約(vPPA)を締結したと発表した。ABインベブは2025年までに電力購入をすべて再生可能エネルギーへ移行する目標を掲げており、今回発表はその一環。
vPPAは、電力需要者と発電事業者の間に、市場やアグリゲーターが介在する電力購入契約。従来、発電事業者が行ってきた需要調整機能を、市場やアグリゲーターが担う。今回発表のvPPAで取引される電力量は年間250GWhで、欧州67万世帯、スタジアムでのサッカー10万試合分に相当する。ABインベブは、同取引は欧州企業の電力取引として最大とした。
BayWaは、新たに総設備容量約200MWの大規模発電所をスペインに2ヶ所設置。そのうち設備容量130MW分が「バドワイザー・ソーラーファーム」と名付けられ、ABインベブに割り当てられる。2022年3月までに拡張と連系を完了し稼働予定。完成すると、バドワイザーの欧州12ヵ国14ヶ所の全醸造所に再生可能エネルギー電力を供給。すでに再生可能エネルギーに切り替え済みの英国とロシアを合わせ、欧州14ヵ国の事業電力が全て再生可能エネルギー電力となる。
【参照ページ】Budweiser will be brewed 100% renewable
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