アパレル世界大手独アディダスは1月21日、製品に使用する化学繊維ポリエステルについて、2020年中には半分がリサイクルされた再生素材になると発表。2024年には、全てのポリエステルが再生素材にすると宣言した。事業のサーキュラーエコノミー化を加速させる。
同社は2019年、沿岸部の海洋プラスチックを回収したごみをリサイクルした再生素材を活用した靴を110万足以上生産。2020年にはさらに増産し、150万足から200万足に拡大する計画。また、同社は2019年4月、100%リサイクルできるランニングシューズ「FUTURECRAFT.LOOP」を発表。2019年には、アスリート200人に対し試験導入し、すでに一度返却された後に再生し、2周目のテストに入っている。早ければ2021年にも製品として販売していく。他にも、植物由来繊維の開発にも取り組んでおり、現在はテニス・ウェアのプロトタイプをステラ・マッカートニーと共同開発中。
【参考】【ドイツ】アディダス、100%リサイクル再生産可能なランニングシューズ開発。廃プラ削減対策(2019年4月19日)
また、事業での廃棄物削減にも取り組んでいる。2016年からはアディダス店舗では、ビニール袋の消費を禁止し、店舗への配送梱包でも再生素材に今後切り替えていく。英国では2019年から、使用済み製品を返却するとオンラインショップで使えるクーポンがもらえるサービス「Infinite Play」を開始した。事業所からのプラスチック廃棄物では年間40tを削減し、ドイツにある本社はすでにプラスチック消費量ゼロにした。
他の環境分野では、サプライチェーン全体での二酸化炭素排出量を2030年までに2017年比30%削減する目標を設定。2050年には二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を実現する。
【参照ページ】ADIDAS USES MORE THAN 50 PERCENT RECYCLED POLYESTER IN ITS PRODUCTS IN 2020 FOR THE FIRST TIME
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