食品世界大手米カーギルは4月30日、国際環境NGO世界資源研究所(WRI)に200万米ドル(約2.1億円)を拠出し、水マネジメント・ガイダンスの策定と森林のリアルタイム・モニタリングで協働すると発表した。
水マネジメント・ガイダンスでは、事業実施地及び農業サプライチェーン上での水課題に対処するための目標設定で、科学的根拠に基づく目標設定手法を共同開発する。開発では、カーギルは知見を共有するとともに、業界全体で活用できる手法を開発していく考え。WRIは、すでに水リスクを把握するためのデータ・ツール「Aqueduct Water Risk Atlas」と「Aqueduct Food tool」を開発しており、それらも活用する。
【参考】【国際】WRI、農業・食品の水ストレス・マッピングツール「Aqueduct Food」のβ版リリース。40品目以上(2019年11月29日)
森林モニタリングでは、WRIの森林監視システム「Global Forest Watch」の改修で協働する。カーギルはすでに「Global Forest Watch」のプロ版を活用し、コートジボワールとガーナのカカオ農場15.3万箇所、面積にすると38.5万ヘクタールのモニタリングを実施している。モニタリングのカバー率は、コートジボワールで88%、ガーナで71%まで来た。
【参考】【国際】食品業界世界大手ら20社、森林破壊撲滅のための新たな監視ツール開発でパートナーシップ締結(2017年1月30日)
またカーギルは、WRIの食品廃棄物・食品ロス削減プロトコル策定や、土地利用変化(LUC)の二酸化炭素排出量算出プロトコル策定にも、参画していることを伝えた。
【参照ページ】WRI and Cargill Partner on Tools and Best Practices To Advance Sustainable Agriculture
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