【アフリカ】貴金属精製ヴァルカンビ、UAEからの紛争鉱物調達が発覚。グローバル・ウィットネス批判 2020/08/05最新ニュース

【アフリカ】貴金属精製ヴァルカンビ、UAEからの紛争鉱物調達が発覚。グローバル・ウィットネス批判 1

 国際NGOグローバル・ウィットネスは7月16日、スイス貴金属精製大手ヴァルカンビが、金採掘への武装勢力の関与が指摘されるアラブ首長国連邦(UAE)のKalotiから金を調達しているとしたレポートを公表した。

 同レポートでは、Kalotiが2012年から、ダルフールの武装組織よりスーダン産の金を購入してきた手法を公開。2012年および2019年には、武装組織により管理されたダルフールJebel Amer金鉱山で採掘された金をスーダン中央銀行(CBOS)より大量に購入したことも明らかにした。2018年だけでも270社が、ヴァルカンビを通じ同社の金を調達しており、アマゾン、スターバックス、ソニー、ディズニー、HPらの最終製品に使用されている可能性があるという。

 グローバル・ウィットネスは、ヴァルカンビに対し、明白な危険信号があったにも関わらず、無視を続け、Kalotiからの調達を継続したと強く批判。2018年から2019年にかけ、Kalotiからの20t、同社関連企業から60t以上の金購入も明らかにした。また、ヴァルカンビを「Good Delivery List」として認証していたロンドン金塊市場(LBMA)についても、調達基準の遵守に関する監査の明確な欠如を指摘し、信用を著しく瓦解させたと糾弾した。

 認証機関による監査漏れの事件は、2014年にも発生。監査法人世界大手EYやドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター(DMCC)が監査を担当したおり、DMCCは認証「Dubai Good Delivery Standard」をKalotiに与えていた。

 グローバル・ウィットネスは、アラブ首長国連邦とスイス両国に対し、サプライチェーン・デューデリジェンスの法制化を要請。ヴァルカンビを含む貴金属精製企業に対しては、OECDガイダンスに則り、効果的なデューデリジェンス・システムの適用を求めた他、DMCCやLBMA等の認証機関には、貴金属精製企業がデューデリジェンス基準に則っているかを厳格に監査し、違反があれば適切に処罰を下すよう求めた。

 Kalotiはグローバル・ウィットネスに対し、二度と紛争鉱物の調達を行わず、高リスクの疑いのある先からの調達時にはデューデリジェンスを広く実施することを明言した書簡を送付。ヴァルカンビも、国際基準に準拠し、より厳格化した独自の調達基準を策定し、高リスク地域からの調達時の拡大デューデリジェンスを行うとする書簡を送付した。

【参照ページ】NEW GLOBAL WITNESS INVESTIGATION REVEALS HOW ONE OF THE WORLD’S LEADING GOLD REFINERS, SWITZERLAND’S VALCAMBI, SOURCES FROM UAE’S KALOTI, WHICH IS LINKED TO SUDANESE ‘CONFLICT GOLD’

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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