医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは8月19日、新型コロナウイルス治療薬開発の迅速化に向けた新たなイニシアチブ「Corona Accelerated R&D in Europe)(CARE)」を設立したと発表した。
CAREには、EU、革新的医薬品イニシアティブ(IMI)の関連機関、欧州製薬団体連合会(EFPIA)の加盟企業11社が合計7,770万ユーロ(約97億円)の資金及び現金同等物を拠出。フランス国立保健医学研究所(VRI-Inserm)、ヤンセンファーマ・オランダ法人、武田薬品工業スイス法人等主導で、中国、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、オランダ、ポーランド、スペイン、スイス、英国、米国の製薬企業、大学、研究機関ら37団体と、5年間の共同プロジェクトに取り組む。
CAREの活動は、「ドラッグ・リポジショニング」「新型コロナウイルスや将来のコロナウイルス対策用の治療薬候補のコンピュータ・スクリーニングを通じた小分子薬の開発」「ウイルス中和抗体の開発」を三本柱とし、候補薬から有望な治療薬を開発することに注力する。そのため、医薬品化学、システム生物学、前臨床試験・臨床試験での知見を総動員する。
新型コロナウイルス対策では、すでに世界中で複数のイニシアチブが動いているが、未だ認可済みワクチンはなく、治療方法も限定的。CAREは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が支援する「COVID-19 Therapeutics Accelerator」や「Monoclonal Antibodies against 2019-New Coronavirus(MANCO)」、「Swift Coronavirus therapeutics Response(SCORE)」、「European Clinical Research Alliance on Infectious Diseases(ECRAID)」等のイニシアチブとも協働し、新型コロナウイルス対策のための創薬を早める。臨床試験にも協力する。
【参照ページ】Johnson & Johnson statement on the launch of new CARE (Corona Accelerated R&D in Europe) consortium, Europe’s largest, multi-partner scientific research initiative dedicated to discovering and developing urgently needed treatment options for COVID-19
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