小売世界大手米ウォルマートと仏エネルギーマネジメント大手シュナイダーエレクトリックは9月10日、ウォルマートのサプライヤーでの再生可能エネルギー転換でパートナーシップを発表した。シュナイダーエレクトリックのエネルギー・サステナビリティ・サービス部門(EES)が運営している再生可能エネルギー導入マッチング・プラットフォーム「NEO Network」を活用し、ウォルマートのサプライヤーの再生可能エネルギー導入を支援する。
ウォルーマートは2017年、商品を納入するサプライヤーに対して二酸化炭素排出量削減を要望する新たなプロジェクト「Project Gigaton」を始動。バリューチェーン全体で2030年までに二酸化炭素排出量を1Gt削減することを目標としている。現在、サプライヤー50ヶ国以上2,300社が「Project Gigaton」に参加しており、累計で0.23Gtの削減を実現してきた。この中には、再生可能エネルギーの導入以外にも、廃棄物削減、包装・容器削減、農林業での排出量削減、製品使用時の排出量削減等が含まれている。
【参考】【アメリカ】ウォルマート、商品納入企業にCO2削減を要望する「Project Gigaton」始動 (2017年4月27日)
それでもウォルマートは、再生可能エネルギーの拡大に課題を感じている。特に小規模事業者では、需要に合うサイズの再生可能エネルギー電力購入が難しいことや、知見が不足しているため再生可能エネルギー導入が進展していないことを具体的な課題として挙げた。
そこでウォルマートとシュナイダーエレクトリックは今回、新たなプログラム「Gigaton PPA(GPPA)」を発足した。シュナイダーエレクトリックの「NEO Network」には現在、再生可能エネルギー購入企業とサービスプロバイダーが300社以上登録。その知見を活かし、シュナイダーエレクトリックのEES部門チームが、ウォルマートのサプライヤーに対し、再生可能エネルギーへ転換するためのアドバイスを実施していく。
両社は、米国での再生可能エネルギー転換を進める連合体「Renewable Energy Buyer’s Alliance」にも加盟しており、米国全体での転換にも取り組んでいる。
【参照ページ】Walmart and Schneider Electric Announce Groundbreaking Collaboration to Help Suppliers Access Renewable Energy
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