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【国際】SustainCert、バイエルの農地でのCO2スコープ3削減をベストプラクティスと認定

 Gold Standard for the Global Goals(GS4GG)の公式認証機関であるルクセンブルグのSustainCERTは9月18日、独化学大手バイエル、全米トウモロコシ生産者協会、及びパートナー企業が協働し、スコープ3の二酸化炭素排出量削減を目指す環境保全プログラム「Bayer/Soil Health Partnership Conservation Innovation」に対し、国際NGO財団ゴールド・スタンダードとSustainCERTが運営する「Value Change Program」の設計パイロット認証を取得したと発表した。

 GS4GGは、ゴールド・スタンダードが2017年に策定した認証規格で、パリ協定と国連の持続可能な開発目標(SDGs)に整合する事業を認定している。SustainCERTとゴールド・スタンダードは2018年に、企業に対してバリューチェーンの排出削減報告に関するガイダンス「Value Change Interventions Guidance」を発表。その後、同ガイダンスの実証実施としてのValue Change Programを開始。今回、バイエルがサプライチェーン事業者と協働してスコープ3を削減するためのプロセスが、同ガイダンス実践のベストプラクティスとして認め、設計パイロット認証の付与に至った。

 Bayer/Soil Health Partnership Conservation Innovationは2016年に、バイエル、全米トウモロコシ生産者協会、その他複数のパートナー団体が発足。米農務省自然資源保全局からも助成金を得ていた。同プログラムでは、バリューチェーン開発プログラムとして、気候変動に配慮した農業慣行を適切な農地で導入し、その効果や成果を検証、最終的には二酸化炭素削減を実現する複数のアプローチを導き出すことを目指している。

 SustainCERTは、同社のプログラムの中でも特に評価すべき点として、同社が排出量を削減しつつ、農家に経済的成果を向上させるためのシステムを提供することに注力している点を挙げた。

 バイエルは、2030年までに農作物栽培での二酸化炭素排出量を30%削減、自社オペレーションではネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を宣言している。同社はカーボン・イニシアチブの一環として、7月21日には、ブラジル及び米国の契約農家に対し、低炭素型の農法を導入している農家に対しプレミアム金額を支払う報酬体系を発表している。

【参考】【国際】バイエル、契約農家の低炭素型農法移行でプレミアム買取。農作物栽培のCO2削減促進(2020年7月29日)

【参照ページ】BAYER AND PARTNERS BREAK NEW GROUND ON CERTIFYING VALUE CHAIN GREENHOUSE GAS IMPACTS WITH SUSTAINCERT.

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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