総合電機世界大手独シーメンスの子会社シーメンス・エナジーとガスエンジニアリング大手英独リンデ・エンジニアリングは11月6日、石油化学業界の脱炭素化技術を共同開発するためパートナーシップを締結したと発表した。シーメンス・エナジーは、シーメンスのエネルギー事業を分離独立させ9月に単独上場し、シーメンスの持株比率は、シーメンス35.1%、シーメンス企業年金基金9.9%にまで下がっている。
【参考】【ドイツ】シーメンス、ガス・電力事業を分社化し新規上場する経営計画発表。注力領域シフト(2019年5月12日
今回両社は、二酸化炭素排出量削減、強まる環境規制遵守、事業効率向上のため、石油化学の脱炭素化が必要と判断。そのための技術開発のため、調査、開発、技術および施設の最適化等で相互にナレッジを出し合う。
具体的には、シーメンス・エナジー側はガスタービン、蒸気タービン、コンプレッサー、ジェネレーターの技術検討を、リンデ・エンジニアリング側は蒸気クラッカー技術の検討を行う。また、アルケン製造・精製・分離プロセスの検討でも協働する。加えて、再生可能エネルギーと蓄電バッテリーを活用した顧客の脱炭素化支援も検討する。
その他にも、石油化学プラントの稼働率、メンテナンス、CAPEX(設備投資額)・OPEX(運営費)、規制遵守の改善にも取り組む。
【参照ページ】Siemens Energy partners with Linde Engineering to accelerate decarbonization efforts in the petrochemical sector
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