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【国際】RBC GAM、ESG投資に関する機関投資家・金融専門家向け調査。S観点の関心上昇

 カナダロイヤル銀行グローバル・アセット・マネジメント(RBC GAM)は10月14日、ESG投資に関する調査結果を公表。機関投資家の多くは、投資判断へのESGインテグレーションを進めており、特に新型コロナウイルス・パンデミックを受け、社会(S)観点の情報開示をより一層求めているとした。同調査は、米国、カナダ、欧州、アジアのアセットオーナー、投資コンサルティング会社、投資実務家等809社を対象に、6月から8月にかけて実施された。

 同調査によると、機関投資家の75%がESG原則を投資プロセスに組み入れていると回答。昨年の70%から増加した。また84%以上が投資判断にESGを組み入れたポートフォリオは、ESGを考慮しないものと同等かそれ以上のリターンを生む可能性が高いと考えていると回答した。

 投資判断へのESG組み入れが長期的なパフォーマンスに寄与すると考えている割合は、カナダで97.5%(前年90%)、欧州で96%(同92%)、アジアで93%(同78%)と高く、昨年比でも上昇している。一方、米国では74%(同78%)と割合でやや劣る結果となり、米国の投資家は、他地域と比べESG投資に懐疑的と分析した。

 また、新型コロナウイルス・パンデミックをきっかけにESGに対する意識とも指摘。28%以上がパンデミックをきっかけにESGの重要性をより強く感じたと回答したという。また53%は、労働者の安全性や従業員の健康管理等、社会(S)観点の更なる情報開示を求めているとした。

 気候変動リスクに関しては、「投資ポリシーが気候変動リスクに対応していると思うか」という質問に対し全体で72%が「いいえ」もしくは「わからない」と回答。他方、地域別に見ると、欧州の65%が「はい」と回答しており、欧州の気候変動リスク対応が際立つ結果となった。しかし、「気候変動に対応した投資先や商品が十分に存在するか」との質問に対し80%以上が「いいえ」と回答し、気候変動リスクへの関心は依然として高い模様。

 ESG課題のうち最も関心高いものに関する質問では、「汚職防止」の回答が最も多く、「気候変動」と「株主の権利」が僅差で同率2位となった。

【参照ページ】 ESG Adoption Increases Globally, While COVID-19 Impacts How Investors Look at Social Factors, RBC Global Asset Management Survey Finds

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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