ドラッグストア米CVSヘルスは11月10日、米フロリダ州オーランドで、手頃な価格の住宅(アフォーダブル住宅)116戸と無料の健康診断プログラム提供のため、870万米ドル(約10億円)を投ずると発表した。今回の発表は、アフリカ系米国人コミュニティの人種平等と健康の社会的決定要因に5年間で6億米ドル(約625億円)投資する同社取り組みの一環。
手頃な価格の住宅(アフォーダブル住宅)を建設する米フロリダ州オーランドのマーシードライブ地区は、住民の約83%がアフリカ系米国人。世帯の約半数の所得は貧困の閾値を下回っており、世帯収入の中央値は17,846米ドル(約186万円)。世帯の約約55%は、収入の30%以上を住宅に支払っているという。
提供される手頃な価格の住宅(アフォーダブル住宅)116戸のうち20戸は、ホームレス経験のある者、家庭内暴力を受けた者、障がい者等向け。ホームレス経験のある居住者については、地域NGO「Community Assisted and Supported Living(CASL)が支援する。
また同地域には、コミュニティセンターや遊び場、ランドリー施設、管理事務所等も建設予定。すべての居住者は、成人向け識字能力向上支援、雇用支援、貯蓄管理プログラム等のサービスを利用することができる。
さらに同社は2021年、同社薬局での無料の健康診断プログラムを計画。生命を脅かす疾病の予防に役立てる。肥満度指数、血圧、ブドウ糖、総コレステロールを測定し、糖尿病、高血圧、心臓病等の慢性疾患の早期リスクを検出する。
参加者は、栄養や運動等の提案を含む個別の健康対策計画を受け取る他、薬剤師やクリニックを相談可能。必要に応じ、禁煙カウンセリングや糖尿病に関する治療を受けることもできる。
同社はマーシードライブ地区近郊を含む、無保険者や不十分な保険者の人口の多いオーランド大都市圏の一部CVS薬局でプロジェクトヘルスイベントを開催予定。また健康の社会的決定要因に取り組むため、労働力イニシアチブプログラムを拡大する。
【参照ページ】CVS Health to invest in affordable housing and expand no-cost preventive health screenings in Orlando
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